【医療経営士コラム】紹介会社が偽医師を紹介しないために必要なこと(2015.07.08)

最終更新日:2018.06.21
【医療経営士コラム】紹介会社が偽医師を紹介しないために必要なこと(2015.07.08)

先日、偽医師事件が大きく報道されました。
そのニュースを見て、「メディカル・ステージは関係していないの?」という問合せも頂いておりますが、弊社は今回報道されている偽医師の紹介には全く関与していません。

■今回のニセ医師事件の手口は?

今回の被害は、約380回にわたる不正行為・だまし取った報酬は2000万円にも昇るそうです。
逮捕された男は、過去に人材紹介会社を経営しており、その時に手に入れた実在する医師の医師免許証のコピーと履歴書を使って、他の医師紹介会社に登録をして紹介を受けていたようです。
つまり、普段私たち紹介会社がお預かりする書類を不正に入手して、紹介会社に登録を行っていたこととなります。
以前、医師免許証のコピーを偽造して紹介会社に登録した偽医師の事件が世間を騒がせていましたが、今回の事件は偽造ではなく本物(のコピー)を入手していたため、さらに見抜くのが難しくなっていると言えます。

また、コンタクトレンズメーカーでの勤務経験もあるようなので、コンタクト外来について一般の方より知識も持っていた様子。

■未然に防げなかった事件なのか?

アルバイトの紹介をお手伝いしていたエージェントとして、今回の手口を未然に防げたかどうかを考えてみます。

結論から申し上げますと、弊社のルールに則ればかなり高い確率で見破れたのではないかと考えています。

メディカル・ステージは、紹介をする全ての先生とエージェントが面会を実施。医師免許証のコピーや履歴書だけでなく、写真付きの身分証明書も確認させて頂いております。
仮にスポット1件だけの紹介でも、例外なく必ず面会しています。

多くの偽医師対策のルールの中でも、この「すべての医師と面会する」というルールが、最大の効力を発揮していると考えています。なりすまし医師も、面会が必須となっている弊社を選んで、わざわざ登録するとも思えません。
当たり前の対応と感じるかもしれませんが、例外なく全ての医師と面会できる紹介会社は数少ないです。特にスポット希望医師との面会は、拠点の場所やコストの面で実施できていない紹介会社が多数あると聞いています。

今回の偽医師事件についても、面会して身分証明証の提示をしてもらうようなルールを持った紹介会社であれば、未然に防げたはずです。

■エージェントの意識も重要

偽医師事件を防ぐためには、エージェント1人1人の意識も重要となってきます。
医師を紹介することで紹介料を頂くビジネスモデルが故に、紹介を急いでしまう紹介会社やエージェントもいますが、それではちょっとした違和感も見逃してしまいます。

先ほど、偽医師対策のためにすべての医師と面会していると書きましたが、全ての医師と面会する大きな理由はもう一つあります。
「医師の詳しい希望内容を聞く」それが本来の全ての医師と面会する理由です。

スポットへ応募した医師との面会でも、この先の先生のスポット求人のニーズを確認するため、これまでのキャリアやこれからのキャリアについても話を伺います。
そうやってじっくりとお話しすることで、相手が医師になりすましている人間だった場合、これまでのキャリア、現在の状況、今後のキャリアについて違和感を感じるのではないでしょうか。

決してすべての先生を「偽医師ではないか?」と疑ってかかるのではなく、先生のニーズに沿った紹介をしたいという強い意識を1人1人のエージェントが持つことが、結果的に偽医師の侵入を防ぐことに繋がっていると考えます。

紹介会社が関与した偽医師事件は、医師紹介会社全体に大きなイメージダウンをもたらします。今後、このような事件が起こらないように、私たちの行っていることが紹介会社のスタンダードとなれるよう頑張っていきたいと思います。