フリーランスで働く医師の年収っていくら?デメリットはある?

最終更新日:2017.10.27
フリーランスで働く医師の年収っていくら?デメリットはある?

前回の記事では、私が実際にお会いしたフリーランス志望の医師の方とお話した経験談を交えて「フリーランスの医師になった理由」をご紹介を致しました。

今回は「フリーランス医師は稼げるのか」についてご紹介したいと思います。前編はこちらから

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気になるフリーランス医師の年収は

世間一般的にフリーランスとして働いていると聞くと、普通より稼いでいる印象を持つ方が多いと思います。実際のところはどうなのでしょうか?

医師の場合、フリーランスは常勤より稼げるのか?と気になっている方も少ないと思います。誰だって、収入は多い方が良いですよね。

結論から言うと、フリーランスで勤務する医師が常勤務医より収入が高い事はほとんどないでしょう。

しかし、フリーランスとして勤務し、高年収を得ることは不可能ではありません。前編でもご紹介しましたが、まさに【ドクターX】のように活躍している方は非常に高い収入を得られています。ただ、通常、フリーランス医師のみで常勤医より高い収入を得るのは難しいと考えるべきでしょう。

医師の非常勤アルバイトの給与相場は大体時給1万円程度となっていて、フルタイムで勤務した場合、単純計算で年収1,000万円を超えますが、実際は【医療機関に所属する常勤医の業務の補填】をするために求人を出す事がほとんどで、半日勤務のようなフルタイムではなく時間を区切った求人募集が多いです。

そのため、フルタイムでスケジュールを組むのはなかなか難しいでしょう。週固定の定期アルバイトであれば、フルタイム勤務の場合が多いので、非常勤でフルタイム埋めたいとお考えの方は定期アルバイトをお探しになると良いかと思います。

医師のアルバイト給与は時給1万円が相場となっていますが、4時間4万円などの半日求人も多くあり、日給10万円のフルタイムでのアルバイト求人はそこまで多いわけではありません。

交通費を支給する医療機関も多くありますが、通勤時間などの問題から自身の条件に合う求人が必ず見つかるわけではありません。

ゆえにフリーランスだからと言って、日給10万円の勤務を週5日埋めるというのは非現実的で、半日勤務なども絡めて1週間の予定を自身で組み立てる必要があります。

仮に、一般的に好条件と言われるフルタイムで日給10万円の勤務と半日で日給5万円のアルバイト勤務を運よく1日づつ確保できたとして、1週間の日勤帯シフトを例として簡単にまとめてみました。
フリーランス 医師

こちらのシフトで勤務出来れば一週間で31万円の収入を得ることが出来ます。年間実働を48週(240日勤務)として単純計算をすると、年収が1488万円となり、勤務医の平均年収1479万円を上回る数字となります。(※あくまで単純計算になります。)

(引用元サイト:「勤務医の給料」と「開業医の収支差額」について

週に3日も半日勤務があり、当直もない勤務スタイルで勤務医の平均年収以上稼げるため、上の図を見る限り、フリーランス医師は勤務医より稼げるように見えます。

しかし私のエージェントとしての経験則から、「勤務医より楽に稼げそうだから」という理由だけで、常勤医師を辞めてフリーランス医師を目指すのはオススメ出来ません。

次は、フリーランス医師が抱えるリスクとデメリットについて解説致します。

 

フリーランスとして働くリスクとデメリット

 

不安定な勤務体系

まず、フリーランスで働くという事は雇用形態がアルバイトであるという事を忘れてはなりません。

常勤と違い、一つの医療機関で安定して勤務する事は出来ません。勤務先探しを初め、全て自身で行わなければなりません。

また、希望に合う求人、現在勤務している医療機関との雇用契約がこの先もずっと続くという保証は全くありません。

医療機関の経営方針の変化や新しい常勤医師の赴任などの理由で、医療機関側から契約を打ち切られることは非常に多いと考えておきましょう。

実際、医療機関側から雇用契約を更新されなかったため、新しい求人を探してほしい、といった問い合わせを何名かの医師の方から頂いた経験があります。

フリーランスとして働く事を検討している医師の方は、このリスクを十分把握した上でフリーランス医師として勤務するかどうかを決定すべきでしょう。

 

通勤のストレス

常勤医と違って、複数の医療機関を転々とするため、通勤にストレスを感じる可能性は高いでしょう。

自宅近くの求人がタイミング良く見つければ良いですが、その雇用契約もいつ切られるか分かりません。

勤務先が遠方のため、長い時間をかけて通勤をしてらっしゃったフリーランス医師の方もいます。

交通費が支給されないケースもあるため、遠方の場合は交通費が支給されるかどうかを事前に医師転職エージェント等に聞いておくべきでしょう。

 

 

必要支出の増加

もちろん、フリーランスとして働くという事は国民健康保険や確定申告、学会出席費用、医師会費などを自己負担しなければなりません。

常勤医よりも必要支出が増える事は念頭に置いておきましょう。

 

 

医師としてのキャリアアップに限界あり

ヘッドハンティングやスカウトなど特別なスキルを持つ医師の方は例外として、非常勤アルバイトの勤務内容は一般外来や病棟管理などがほとんどで、オペなどの専門性の高い業務を任される事はありません。そのため、若い年代からフリーランスとして働くのは今後の医師キャリアを考えるとリスクが高いという事は頭に入れておきましょう。

また、専門的な医療スキルを高めたい、症例を重ねたいと考えている場合、フリーランスとして働くのは向いていないでしょう。

フリーランスとして働くにはどの医療機関でも卒なく業務をこなせる必要があります。それには、一定の医療スキルを保持している必要があります。

将来的にフリーランスとして働きたいとお考えの方はまず、専門医資格を取得し、一定の年数勤務医として勤務し、医師としての経験を重ねてからフリーランスとして働く事をオススメします。

 

長い目で考えると勤務医の方が年収が良い?

アルバイトの給与は、年次で大きく変動することはありません。

5年目の医師でも20年目の医師でも、ほとんどの場合報酬は同じです。そのため、年収を増やすには勤務時間や勤務回数を増やすしか手がありません。

勤務医は、年次が上がる・役職が上がるなどで、給与が上がっていきます。

年次が上がれば、当直免除などの勤務負担が下がる場合もあり、勤務負担を減らしながら給与を上げることができます。

この点を考慮すると、長い目でみたら勤務医としての勤務の方が割が良いのではないかと、私は考えています。

 

求められるのは【適応能力】と【コミュニケーション力】

【時間や人間関係に縛られずに勤務したい】というニーズを叶えることが出来るフリーランスの医師ですが、フリーランスの医師であるからこそ配慮しなければならない事もあります。

フリーランス医師は一つの医療機関ではなく、さまざまな医療機関を転々とし、その医療機関が依頼する業務を確実にこなすのがフリーランス医師に求められるスキルです。

もちろん、求人から勤務内容を事前に把握し、自身の出来る分野とマッチするかを判断する必要があります。

転職を経験をされて医師の方はお分かりかと思いますが、医療機関によって経営方針や診療方針を初め、職場の雰囲気や医師と看護師の人間関係は異なります。

そのため、フリーランスの医師は医療機関の診療方針や人間関係、雰囲気に随時対応する必要があり、それぞれの方針に則った方法で業務をこなす事が求められます。

このことからフリーランス医師には多くの医療機関と良好な関係を持つためのコミュニケーション能力があることが望ましいでしょう。

 

 

前編・後編の2回にわたってフリーランスの医師の働き方についてご紹介しました。

私が実際にお会いした医師の方から聞いたお話しなどを交えて、フリーランス医師の【リアル】を分かりやすく書いたつもりです。

前回の記事でもお話しした通り、確固たる将来像や強い目的があるのであれば、フリーランスという道も立派な選択肢だと思います。

ただ、「勤務医より稼げそう」「楽に稼ぎたい」という理由でフリーランスへの転向を考えている方は、リスク面も踏まえた上でご検討して頂きたく思います。

「フリーランスとして働きたいけど、なかなか良い求人が見つからない」「なかなか一歩踏み出せない」といった方は一度私のようなエージェントへご相談してみる事をオススメします。

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