常勤の病理医が転職する際に知っておくべき事

最終更新日:2017.09.06
常勤の病理医が転職する際に知っておくべき事

医師人数が少なく、患者と接することも無い為、一般的にはあまり知られていない病理医ですが、病理医とは具体的にはどのような仕事内容なのでしょうか。

ここでは、病理医の仕事について、また転職情勢、年収などを調べてみました。

 病理医のキャリアパス・転職動向

病理医は患者を直接診察をすることがないため、具体的な仕事内容などは一般的にはあまり知られていない科目です。

病理医の主な仕事内容は、生検診断、手術で摘出された臓器などの顕微鏡診断(組織診)、手術の方針を決定する手術中の顕微鏡診断(術中迅速診断)、細胞診断、病理解剖などです。

最近では、診断がホルモン受容体や癌遺伝子産物HER2の免疫染色など腫瘍のタイプの確定など細分化され、専門性の高い診断が求められるようになってきており、内容も広範囲になってきているため、検体数も増加しています。

病理医は、専門医を取得していなければ病理医になることが出来ません。

日本病理学会の認定病理専門医になるためには、病理診断の分野で経験が5年以上、50体以上の病理解剖が必須となっています。

元々が医師数の少ない科目ですが、資格取得までにかかる時間の長さと労力の大きさが、さらに病理医を目指す医師数を少なくしている理由になっているようです。

一定規模以上の病院以外では、病理診断科がある病院は少なく、募集案件は少ないですが、病理科を設置している病院での増員、欠員補充などの募集はあります。

病院の中では、複数のグループ病院の病理業務を集約して行っている場合があり、病理データベース、画像ファイルの共有が可能なIT環境で病理診断業務を行う施設もあります。

病理科の専門医を取得するには、日本病理学会認定施設での勤務が必要です。

大学の医局から医師が派遣される病院が主ですが、医局とは別に医師を募集する医療機関もあります。

病理医として転職を考えている場合は、数は少ないですが、主に民間病院で病理科の立ち上げに際しての募集や指導医の求人が出ることがあります。

病理医への転職を考える際のポイントとして、臨床とのカンファレンスの体制、病理学会認定施設の確認、医局からの派遣状況、病理組織診断数、術中迅速診断数、細胞診数、病理解剖数などの確認や、同じ科の人事構成などがチェックのポイントとなります。

 

病理医の平均年収は?

病理医は、現員医師数の2割と、非常勤で勤める医師の数が多いのが特徴です。

また、病理医は当直の無いケースが多いため、他診療科と比較すると少し低い年収になるようです。

医療機関で1名というところが多く、求人が非公開という場合が多くなっています。

いくつかの募集案件を見てみると、関西の民間病院で年収900万円~1,000万円、首都圏の地域中核病院における病理専門医の募集案件で年収1,300万円程度~となっています。

 

これからの病理医に求められるスキル

今後は患者の治療方針の選択の際に、患者から直接病理医の所見を求められることが増える可能性もあります。

病理医は、患者さんを担当することが無く、オンコールや当直もほとんどないためQOLを重視する医師に適しています。

病理医の医師数は、常勤医よりも非常勤医の比率が高いのが特徴です。

これらのことから、キャリアを維持しながら家事育児を両立したい女性医師にとっては、勤務を継続しやすい専門科目となり、女性の病理医は増加傾向にあります。

とはいえ、今後は高齢化社会となり、多死時代を迎えます。

死因を究明するなどの病理解剖の役割が増加していくと予想され、病理医の数が増えなければ対応が難しくなると考えられています。

 

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