麻酔科への転科を考える際に知っておいてほしい事

最終更新日:2017.09.05
麻酔科への転科を考える際に知っておいてほしい事

医師が麻酔科へ転科する理由

麻酔科医に転職したいという医師は比較的多いです。

その理由は様々ですが、実際に麻酔科医と接点の多い外科医が転職先として検討する事が多いように感じます。

外科医として麻酔科医と連携して勤務するうちに自分の適性がそちらの方にあるのではと考え始めるといった傾向があるようです。

麻酔科医は手術室でオペの際に外科医の後ろで術中管理をするというイメージが強いですが、オペだけではなく、ペインクリニックや救命医療、緩和医療など担当業務の幅が広いことが特徴です。

仕事の幅が広いため、医師として多くの知識を身につけることが可能です。病院に勤務する上では欠くことができない診療科なため、非常に重宝されます。

麻酔科へ転科するには

日本麻酔科学会のホームページによると、麻酔科と標榜するためには下記の要件が必要となっています。

1. 麻酔指導医のもとで2年間以上麻酔に専従した者

2. 全身麻酔を2年以上にわたって300例以上実施した者(施設の長の承認が必要)

3. 外国において1と同等の教育を受けた者

(引用サイト:日本麻酔科学会

厚生省の下にある審査会の許可を得た医師のみが麻酔科を掲げ、あるいは麻酔科医を名乗ることができます。

これは、麻酔科医は他科が各医師の判断で診療科名を掲げることができるのと比較して極めて専門性が強く、責任の重い独自性のある分野であることを考慮した処置であると言われています。

きちんと指導医がいる施設でなければ転科は難しいですし、全身麻酔の一定の症例数がある施設でないと転科しても、麻酔科医になることはできません。

実際の現場では専門の麻酔科医がいない医療機関が存在します。その場合は、麻酔自体は医師であれば行うことができるため、他の診療科の医師が麻酔を担当することがあります。

そうした経験から麻酔科医を志す人もいるようです。

 

麻酔科へ転科する際の注意点

麻酔科は医師が不足しがちなため、求人掲載数は多いです。

しかし、その専門性の高さから誰でもすぐに応募すれば採用されるというわけではありません。

経験が少ない医師は採用されないことがほとんどで、実績を積んだ医師が求められます。

逆に麻酔科医として経験があるベテランの医師であればどこの医療機関からも必要な人材として求められます。

麻酔科は年棒制を導入している施設が多く、一般的には年収1200万円〜1300万円が相場のようです。

麻酔科医の多くが手術室での業務になるため、年収の割に激務であるということが言われています。

手術が夜中から朝方までかかる場合もありますし、緊急手術であれば休みを返上することもあります。難しい手術で長時間の手術になることもあります。

長時間の手術であれば1日1件ですが短時間で済む手術であれば1日に4件〜5件と多くの手術を掛け持ちすることもあります。

これは外科医の数に対して一つの施設にいる麻酔科医の人数が不足している施設が多い現状もあります。

日本全国で約7000人の医師が麻酔科医として働いており、深刻な医師不足が常に問題となっています。

そういったことから、一見給料は多く感じますが、その分激務であるので、プライベートを充実させたいタイプの医師には向かないかもしれません。

(引用サイト:給料BANK 麻酔科医

 

麻酔科から転科するケースは?

麻酔科の場合、そもそも専門医以前に「麻酔科医」と名乗るまでに相応の時間がかかりますので麻酔科医になってから他に転科する場合は事例としては非常に少ないです。

アルバイトの求人が麻酔科医は多いため、経験をある程度積むと、さまざまな医療機関でフリーランスとして高額な年収を稼ぐ医師もいます。このように考えると麻酔科医は他の診療科よりも経験と実績さえあれば働き方を選択できる診療科とも言えます。

フリーの立場でより良い環境への転職をめざすのであれば、麻酔科専門医や指導医になって独立するというのも一つの手段であると言えます。

フリーランスで麻酔科医として活躍しつつ、自分の興味を持った診療科の非常勤求人で働くという独特の働き方も可能であるというのが麻酔科医ならではの働き方であると言えるでしょう。

このような働き方に魅力を感じるのであれば、他診療科に比べて険しい道のりではありますが、麻酔科医を目指してみてはいかがでしょう

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