常勤の呼吸器内科医が転職する際に知っておくべき事

最終更新日:2017.09.06
常勤の呼吸器内科医が転職する際に知っておくべき事

平成20年(2008年)に、呼吸器外科と区別するために「呼吸器内科」と名称が変更になったことは周知の通りです。

WHOでは、「2020年までに世界の死因の第3位~第5位は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、呼吸器感染症、呼吸器がんが占めるだろう」と予測しており、呼吸器内科の需要はさらに高まると考えられます。

ここでは、今後の医療に欠かせない呼吸器内科医の転職についてお伝えしましょう。 

呼吸器内科医のキャリアパス・転職動向

呼吸器内科医のニーズは全国的にも大変高く、その背景には肺がんの術後管理ニーズやCOPD、喘息などの患者の増加があります。

高齢化により年齢層が高い患者の受診も増えているため、今後も需要が減ることはないでしょう。

呼吸器内科医は、各種検査の技術の習熟をはじめ、治療プロトコールの理解と検査結果を治療に繋げる力を身につけ、学会発表も経験しながら専門医の資格取得を目指す方向が一般的です。

平成29年(2017年)1月現在、「日本呼吸器学会専門医」の数は6,235名が登録されていますが、資格取得後も5年ごとに審査があるために研修が欠かせません。

他にも呼吸器内科に関連する専門医は「日本呼吸器内視鏡学会専門医」「日本アレルギー学会専門医」「がん治療認定医」「日本睡眠学会認定医」などがあり、各医療機関では受験資格を得られるよう様々な研修制度を充実させています。

海外留学の経験をすすめる機関もあり、研究や勉強だけでなく若いうちに様々な人生経験をしておくことも大切でしょう。

呼吸器内科医としての将来を大きく分けると、専門性の高い研究職に従事するか、診療のリーダーを目指して各病院や地域の診療所などで働くかの2つです。

呼吸器内科の需要の高さから、開業に向けて準備をしている医師も多くいます。

呼吸器内科医は他の診療科との連携が必要なため、幅広い知識とコミュニケーション力を備えておくことも必要です。

転職の動向として、療養型の病院や在宅医療を行う医療機関では、呼吸器内科のニーズが高いと言えます。

また、大きな病院では指導医や後期研修医の求人も多くなっています。

地域で見ると北海道では特に呼吸器内科医が不足しているために、早急な対応が必要です。

 

呼吸器内科医の平均年収は?

呼吸器内科医の年収は分布に偏りがありますが、平均で1,000万円~1,300万円くらいと言われています。中でも40歳代の呼吸器内科医の年収は8割近くが約1,400万円というデータもあります。

地域別に見ると、関東は600万円~1,000万円が一番多く、関西は2,000万円に届く例が半数ほどあり、北海道では1,000万円~1,400万円、九州・沖縄では1,400万円~2,000万円が多いという数値が出ています。

また、医療施設の種別で見てみると、大学病院などの規模の大きな医療機関では、約3割が1,400万円~2,000万円となっており、この層は市中病院では4割を超えています。

地域のクリニックでは、ほぼ全てが1,000万円~1,400万円という結果で、収入が安定していることがわかります。

医師側の理想の年収としては1,400万円~2,000万円が多いため、人材不足による労働に見合った報酬を希望していると言えるでしょう。

 

これからの呼吸器内科医に求められるスキル

平成12年~13年(2000年~2001年)に行われた調査によると、国内でも特に増加している疾患の1つであるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)は、40歳以上の成人の8.5%に当たる約530万人が罹患しているという結果が報告されています。

さらに喘息などのアレルギーや睡眠時無呼吸症候群も増加していることから、呼吸器内科は今後も欠かせない診療科と言えます。

呼吸器内科医が転職を考える際、専門医の資格はもちろん、臨床医としての経験が10年以上あれば有利に進められます。

具体的には、肺がんをはじめとした呼吸器腫瘍、間質性肺炎などの難治性肺疾患に対する治療の経験、化学療法、放射線療法、緩和医療の知識が求められる他、気管支鏡検査などの技術や高い画像診断力、外来のスキルも必須です。

さらに、希少な疾患の治療、救命救急センターや大規模ICUの経験もあると転職の際のアピールに繋がります。高齢化に伴う在宅医療も視野に入れておくと良いでしょう。

呼吸器内科は他の診療科との連携プレーも必要であるため、コミュニケーション能力も重視されます。また、術後の管理など患者に対して寄り添う気持ちが大切な科でもあることから、病院側としては人柄も確認したいポイントです。

女性医師の需要も高く、転職後は緩和ケアや外来で力を発揮するケースが多く見られます。

ある調査によると「呼吸器内科医は勉強や研究の時間が取りにくい」という結果が報告されており、スキルを保ちながら新しい技術を勉強するのは労力を要する科であることがわかります。

忙しい中でも将来を長いスパンで考え、高い志を持って前へ進む意欲がある人材が認められるのは言うまでもないでしょう。

引く手あまたの分野であるからこそ、転職の際に有能な医師が求められているのは確かです。

 

呼吸器内科の転職におけるオススメ求人

平成19~20年(2007~2008年)に行われた調査「わが国における呼吸器診療の現状と問題点」によると、地方においては急性呼吸不全などの治療や、肺がんに対する化学療法、難治性疾患の対処などが充分に行われていないという結果が浮き彫りになりました。

状況によっては呼吸器を専門としない医師が診ているケースもあり、診断が遅れて治療がうまく進まない可能性も否定できません。

このように、呼吸器専門医は全国的に需要が高いため、募集数が多すぎるというのが現状です。たくさんの求人の中から自分に合った転職先を決める際、自分1人での作業では限界があります。

仕事の合間に効率よく職探しをするには、転職サイトや転職エージェントの利用をおすすめします。

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