プロが伝授! 医師のキャリアプランの考え方・コツ教えます!

そもそも医師のキャリアとは?
医師は医学部を卒業後、国家資格である医師免許を取得すれば晴れて医師となる事ができます。
以前までは医師になったらまず医局に所属するのが当たり前の敷かれたレールがあったのですが、現在ではそのレールは取り除かれつつあり、様々なルートをたどる医師が増えています。
以下にその例をいくつかご紹介します。
- 大学医局に所属して、臨床研究に精力を注ぐ事を軸に働く医師
- 民間病院や医局から派遣された関連病院で臨床経験を積み、
自身の医師としての能力を鍛えようとする医師 - 臨床経験を重ねて、適齢期に自信の医院・クリニックを開業する事を目標とする医師
このように同じ医師ではありますが、働き方はそれぞれ異なります。最近では、最初から医局に所属しないケースも存在し、医師の働き方には多様性が生まれています。
医師のキャリアパスにはどういう選択肢・種類がある?
医師のキャリアは大きく6段階に分ける事が出来ます。
第1ステージ 初期研修
医学部卒業直後は、初期研修先の医療機関で医師としてのキャリアをスタートさせます。
ローテート研修を通して、医師としての基本的なスキルを身に着けていくキャリア段階です。
いくつかの科目を経験することで、初期研修終了後に、どの科目を専門として、どのようなキャリアプランを描くかを考える時期でもあります。
第2ステージ 後期研修前後
医学部を卒業後3年目〜6年目の時期がこちらに該当します。
大学の医局に入るかどうか、後期研修中に専門を見直す場合など、この段階で自身のキャリアプランを考える場面が訪れます。
以前ではあまりなかったケースですが、最近では後期臨床研修中でのキャリアチェンジも増えているようです。
本当に自分に向いている診療科は何か?など実際の勤務内容に加えて自身の適性についても環境についても肌で学ぶ事が出来る時期と言えるでしょう。
第3ステージ 医学部卒業後10年前後(7年目〜14年目)
後期臨床研修修了後、専門医資格取得から30代後半までの時期がこちらに該当します。
専門医資格取得後はその専門性を活かした勤務が主となります。
自身の専攻科目の能力をさらに高める事を目的とした転職であれば有効であると言えますが、それ以外の専攻科目への転職は自身のキャリアアップに繋がらない場合がほとんどでしょう。
この時期での転職には専門性を高める意味でのキャリアアップの転職の場合は有効と考えられます。
第4ステージ 40歳前後から40代半ば
こちらの時期は医師として最も「旬」な時期であると言えるでしょう。
また、医院やクリニックを開業する医師の平均年齢が41歳である事から開業適齢期であるとも考える事もでき、大学の医局を離れる医師が最も多い時期になります。
中には40代半ばから教授選に名乗りをあげる医師も少なからずおり、最も医師がキャリアアップを図ろうとするタイミングであると言えるでしょう。
第5ステージ 40代後半から50代前半
医師として円熟期に突入します。
管理者や責任者などの役職に就く医師が増える時期でもあります。
ひとところで定年まで勤めるという選択肢もありますが、外科系の診療科の場合、今までのように積極的に手術に携わることが年齢的に難しくなる場合も考えられます。
外科系の医師が改めて開業や転科を考えるのがこの時期になることも多く、収入面やスキル面、体力面などから今のキャリアが自身に合っているかどうか改めて見直そうとする時期であると言えるでしょう。
第6ステージ 50代後半以降
生涯現役を果たす場合、これからのどういった働き方をしていくべきかを考える時期でしょう。
勤務医として働いている場合はいつまで働くのか、定年後を見据えたセカンドキャリアを考える時期に突入します。
しかし、これはあくまで一般的な例です。「こうあるべきだ」という答えはありません。
キャリアを考える上で年齢や経験は関係ありませんので自分の意思で決めて良いでしょう。
医師のキャリアアップを狙うにはどうすれば良いのか?
「キャリアアップ」という言葉を聞いてあなたは何を連想しますでしょうか。
勤務内容や収入面など、キャリアアップに求めるものは医師にとってさまざまであると考えられ、それぞれが思う「キャリアアップ」に向けて努力を続けることが重要であると言えるでしょう。
年収アップを求めるのであれば、勤務医生活で培った医師としての能力を活かして医院やクリニックの開業をすることも選択肢の一つとしてあり、病院内での昇格を狙って年収を上げることも可能であると考えられます。
開業を行う場合は医療知識のみでなく、医院で収益を上げる為にきちんと経営の知識を身に付けなければなりません。
病院での昇格を狙う場合でもきちんと功績を残す必要があります。やりがいを求める場合でも、有名な病院への転職の場合はもちろん、医師としての実績が必要となる事がほとんどのようです。
本記事では医師のキャリアアップについて各年代別に焦点を当ててきましたが、キャリアアップをする上で最も大切な要素は自身の適性を理解した上でキャリアアップに何を求めるのか、を明確にする必要があると言えます。
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