常勤の血液内科医が転職する際に知っておくべき事

最終更新日:2017.09.06
常勤の血液内科医が転職する際に知っておくべき事

「重篤な患者をなんとしても治したい」という使命感に燃える血液内科医・腫瘍内科医が多い中、過去には設備の問題などから思うように力が発揮できないケースが多々ありました。

血液内科・腫瘍内科は今後の発展が期待される分野なので、転職を機にキャリアアップして将来に備えることも充分可能です。

今回は血液内科・腫瘍内科の転職動向や平均年収、転職に必要とされるスキルや転職のポイントをお伝えしましょう。

血液内科医・腫瘍内科医のキャリアパスと転職動向

血液内科医になるには、大学病院や日本血液学会が指定する医療機関で経験を積み、悪性リンパ腫や白血病など様々な血液疾患の症例や技術を体で覚え、「血液専門医」を目指します。

日本血液学会の定める血液専門医認定試験に合格すると、晴れて血液専門医の資格が与えられるのです。

平成28年(2016年)10月の時点では、全国の血液専門医は3,814名登録されています。

一方の腫瘍内科はまだ歴史が浅く、2006年に「がん対策基本法」が成立してから専門医の育成が始まり、医療機関にも「腫瘍内科」や「臨床腫瘍科」が設置されるようになりました。

若い医師は、日本臨床腫瘍学会の定める「がん薬物療法専門医」を目指し、血液内科医と同様に数々のがんに対する臨床経験を積みます。

平成29年(2017年)2月時点で、全国のがん薬物療法専門医は1,103名しかいません。

日本国内のがん患者が増加する中、一刻も早く専門医を増やし、体制を整えることが必要です。

血液内科・腫瘍内科の医師は、より専門性を追求して研究の道に進む方向、一般の病院などで各専門医や近隣の医療機関と連携を取りながら臨床医としてキャリアアップする方向に分かれます。

近年では「血液・腫瘍内科」として多くの医療機関に設置され、血液疾患とがんをチーム体制で診療する施設が増えています。

一般内科との兼務も可能で、10年以上の経験があれば学会認定の指導医になることもでき、地域の中核病院の病院長やリーダーも目指せます。

病院の許可が得られれば、新たに血液内科・腫瘍内科を立ち上げることも夢ではありません。

最近では、「オンコロジスト」と呼ばれるがん医療専門家として開業を目指す医師もいます。

専門性を生かして総合内科への転科や、各専門の研究機関や製薬会社に転職して力を発揮する選択も可能です。

いずれにしても、転職の際はがんの治療について幅広く学べる職場を探すことが大切と言えるでしょう。

 

血液内科医・腫瘍内科医の平均年収は?

ここで気になる平均年収を見てみましょう。血液内科医の年収の相場はおよそ1,000万円~1,200万円と見られ、他の診療科と比べてもさほど大きな差はありません。

しかし東海や中部地方、九州地方など、血液内科の医師が不足している地域では1,500万円~2,000万円の報酬で募集を出している医療機関もあります。

一方の腫瘍内科も1,000万円~1,500万円が一般的で、近年では女性医師に対する働き方の配慮がされている病院もあります。

血液内科医・腫瘍内科医から聞かれる声としては、

  • 時間外勤務が多い
  • 知識や経験をもっと生かしたい
  • やりがいはあるが見合った給料ではない

などがあります。

スキルアップや勤務時間などの条件と並んで、やはり転職を考える際に年収は大事なポイントの1つと言えるでしょう。

 

これからの血液内科医・腫瘍内科医に求められるスキル

日本人の平均寿命は、最新情報では平成27年(2015年)の時点で男性が80.75歳、女性が86.99歳と前年度を更新しました。しかし、長寿国であっても決して皆が健康とは言い切れません。

日本人の死因のトップはがんで、現在では2人に1人が罹患し、3人に1人が亡くなっています。高齢化が進むにつれてがん患者も増えるため、必然的に対応する医療機関が増加していくのは目に見えている状況です。

欧米では、がんの治療は外科医と放射線科医、腫瘍内科医が連携して行う方式が取られています。

今後は日本でも、がんに対する治療の際、外科医だけではなく、各専門医と連携したチーム体制であたる医療機関が増えていくことでしょう。

血液内科医には、重篤な患者の急変に備えた迅速な対応や他の病気と関連した複合的な要因の解明など、幅広い知識と技能が求められます。特に分析力と診断力は必要なスキルです。

また、今後は期待が高まる造血管細胞移植や再生医療などの分野に乗り出す医療機関も増加すると予想されます。

常に学会や研究会の発表などにアンテナを張り、最新の動向や技術を理解しておくことが大切です。

転職にあたっては、血液内科医・腫瘍内科医のどちらも専門医の資格があれば有利に進められます。

さらに、がんの治療では患者や家族のケアも手厚く行う必要があるため、経験や手技だけでなく人柄も重視して採用する医療機関が多く見られます。

血液内科医・腫瘍内科医は、施設によっては最先端の技術を学ぶことができ、そのスキルが後に他方面でも必要とされる機会があるため、将来が約束できる分野と言っても過言ではありません。

学んだこと、積み上げてきたことを存分に発揮できる転職をしたいものです。

 

血液内科・腫瘍内科の転職でのオススメ求人

それでは最後に、転職を進める方法について考えてみましょう。

血液内科・腫瘍内科は求人が少なめですが、うまく探せば中核病院の新規募集や、幅広く診療ができる人材を必要としている案件などが見つかります。

しかし、この分野に携わる人は限られているため、噂が広まることが多く、プライバシーを保ちながらの職探しが簡単ではありません。情報を効率的に集めるには、医師の転職サイトを利用することをおすすめします。

Dr.なびでは、案件の紹介やアドバイスなどのサポートが無料で受けられ、ニーズに合った職探しを有利かつ円滑に進められます。

特に求人が少ない血液内科・腫瘍内科の場合は情報集めが難しいため、専門のエージェントに相談することでより充実した職探しができます。

ここで血液内科・腫瘍内科の医師が転職をする際に、予め押さえておくポイントを紹介しましょう。

  • 医療機関のニーズの把握
  • 専門性があるのか内科との兼務か
  • どのような疾患が多いか
  • 設備はどこまで整っているか
  • 地域の中での病院の立ち位置や連携
  • 女性医師の場合の復帰の実績や待遇

血液内科・腫瘍内科の場合は今後の進展が予想されるために、10年20年先を見越した活動が重要になります。

予め情報を収集しておき、スムーズな転職ができるよう今からすぐに準備を始めましょう!

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