外科への転科は出来る? 外科への転科を考える際に知っておくべき事

最終更新日:2017.09.07
外科への転科は出来る? 外科への転科を考える際に知っておくべき事

まず外科医ってどんな仕事内容なの?

医師でない人間が「外科医」を思い描くと、漫画「ブラック・ジャック」を考えるかもしれないですし、最近ではテレビドラマの影響で「ドクターX ~外科医・大門未知子~」を考える人もいるかもしれません。

一般的にはオペを中心として病気の治療を行う診療科になります。

そんな外科ですが、実際の仕事内容はどのようなものなのでしょうか。

外科と一言で言い表してもその専門性は多岐に渡ります。

病院では一般的には、脳神経外科、血管外科、心臓血管外科、形成外科、整形外科、肛門外科、乳腺外科、泌尿器外科など専門に扱う臓器によってその診療科が細かく分類されています。

手術を主体とする仕事内容になりますので、当たり前ですが、「医師であるが血を見ることが苦手である」というような方には診療科として不向きになります。

反対に、外科医は手先の器用さ・繊細さが必要となりますので「手先が器用である」というような方には向いている診療科であると言えます。

それでは、外科医になるためにはどのような過程が必要なのでしょうか。

医学部を卒業した直後の方の場合を例にとります。

医学部卒業後、医師免許を取得してからすぐに外科医になれるわけではありません。

卒業後は、将来どの診療科に進むかどうかは関係なく、さまざまな診療科を2年間かけてローテーションでまわり、複数の診療科を初期研修期間に経験 します。

既に医師としてご活躍されている方であれば既にこの初期研修期間は修了されていることと思います。この時期に自分が目指す診療科を適性や興味・やりがいなどから決定することが通常です。

研修医3年目からは後期研修医となり、より専門的な研修に入っていき、自分が選んだ診療科の指導医の元でスキルを磨いていくことになります。

 

外科への転科は誰でもできる?

では、後期研修医の時に自身が選択した診療科から転科することは難しいのでしょうか?

普通の会社員であれば、部署が変わるような感覚になりますが、医師の場合はその専門性からより転科のハードルが高くなっていることは事実です。

転科した経験を持つ医師は15%程度であるとも言われています。

より現場に近い場所に出た時に外科医の需要が多いことや、そのやりがいに魅力を感じ、転科をしたいと考えたとします

果たして他の診療科から外科への転職は可能なのでしょうか。

例えば、後期研修医の時に内科を選択したとします。

その場合には外科への転科は大変困難を極めることが予想できます。

理由としては、外科は手術を主体としますので、高度なオペ技術を必要とするためです。また、研修医時代に積み重ねてきた指導医との関係や、知識や技術をまた他の診療科で一からスタートさせることになります。

しかし、本人に素質があれば外科は需要が多い診療科になりますので、現在の専門の診療科や年齢、素質ややる気・努力があれば場合によっては可能です。

外科は、手先の細かい作業が手術では伴いますので、視力の低下は命取りとなります。早めの年齢で転科を考える方が良いでしょう。

 

どんな医師が外科へ転科するの?

外科への転科は一般的には難しいと触れましたが、実際の所はどのような人が外科に転科をすることが可能なのでしょうか。

外科系の診療科の中で他の専門分野(例えば消化器外科から脳神経外科に転科)などは扱う臓器が異なるので大変ではありますが、本人の努力次第で補うことができます。

扱いたい分野が異なってきた場合には外科の中で早めに転科をすることもお勧めの一つです。外科への転科の過半数は、この外科系の診療科の中での転科になります。

外科ではない診療科から外科への転科となると、皮膚科医が形成外科や整形外科へ転科する例は多いと言われています。外科に転科した人の2割程度と考えられます。

現在は皮膚科でもレーザー治療や小切開術等日帰りの手術を行っていますので、比較的他の診療科よりも転科を行いやすいからです。

また眼科医からの転科も多いと言われています。皮膚科と同じく外科に転科した人の2割程度と言えます。白内障や緑内障の手術やレーシック手術の経験があるからです。

他には、少数になりますが、神経内科から脳神経外科も事例としてはあります。神経内科も脳神経外科もてんかんや脳梗塞を診療しますので扱う疾患がかぶる意味では知識的な面は補えると考えられるからです。

転科を前提として最前線に携わることができる外科の求人はないに等しいのですが、後期研修からやり直す募集であれば研修を積みながら転科が可能になります。

場所によっては、医師免許を取得してから10年程度まで医局に入局することができるケースも少ないながら存在しますが、転科をするにあたっては、医師の紹介会社などを利用して指導医のいる医療機関での募集を探す方が、自分自身の目指す道を進みやすいでしょう。

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