精神科への転科を考える際に知っておくべき事

最終更新日:2017.09.06
精神科への転科を考える際に知っておくべき事

医師が精神科に転科する理由とは?

社会的なニーズの高まりもあり、精神科への転科は増えています。

そうした患者のニーズの増大による将来性を感じて、精神科への転科は、内科、小児科、産婦人科など過去の科目を問わずに多い印象があります。

特に内科などでは、精神的疾患による症状の診察を日頃行うシーンが多いために、根本的な治療を行うために、内科から精神科へ転科を志望する方が多いような印象です。

また、産業医として企業で働きたい医師も増えている中で、企業のニーズとしては過酷な労働環境により、メンタルヘルスへの対応が求められており、そうした背景もあってか、精神科での経験や専門性を求める企業・求人が増えているというのがあります。

そういった理由・背景から、精神科への転科が増えているようです。

 

医師が精神科に転科する際に指定医の資格取得は重要?

精神科においては、精神保健指定医という国家資格があります。

指定医(精神保健指定医)の資格は必須ではないものの、精神科を目指す医師にとってニーズが高く、資格取得すると、病院側にとっても診療報酬アップが見込める等の事情もあり、応募できる求人への幅も広がり、年収提示も数百万程上がる可能性があるため、内科医よりも高年収になりがちです。

内科医などで給与に不満や課題を持った方は、精神保険指定医の資格を取得する事で報酬アップを狙うというのはわかりやすい給与・待遇アップ方法かもしれません。

 

「精神保健指定医」資格審査見直し

ちなみにこの精神保健指定医についてですが、直近ニュースでも取り上げられていました。

1月28日のNHKニュースWebによると、資格審査を見直し、より厳格な審査を行う事になるようです。

人気であるためにこうしたトラブルも起こっているのだと思いますが、より資格取得のハードルは高まっていきそうなので、生半可な気持ちではチャレンジできないかもしれません。

重い精神障害がある患者に強制的な入院が必要かを判断する専門の医師の資格について、取得の際に不正が相次いだため、厚生労働省は新たに面接試験を導入するなど、審査の内容を見直すことになりました。

これは、27日開かれた厚生労働省の専門家会議で決まりました。

重い精神障害が理由で、他人に危害を加えるおそれがある患者などに対し、強制的な入院の必要性を判断する「精神保健指定医」という専門の医師の資格をめぐっては、これまでに全国で60人の医師が不正に取得していたことが明らかになり、厚生労働省は上司の指導医とともに全員の資格を取り消しました。

不正を行った医師らは、統合失調症など8つの症例について、十分な診療をしていないのに国に対して行ったように装ったリポートを提出していたほか、他人のリポートを使い回していたケースも確認されたということです。

厚生労働省は、実際に診療しているかを確かめる必要があるとして、審査にあたって新たにベテランの指定医による面接試験を導入することを決めました。

また、上司の指導医についても診療内容の確認などを義務づけることにしていて、厚生労働省はこうした見直しに必要な法案を今の通常国会に提出する方針です。

引用:NHKニュースWeb 「精神保健指定医」資格審査見直しへ

精神科への転科が人気な理由

とは言え、なぜ精神科は人気なのでしょうか?

精神科へ転科する理由は、各医師にとっても理由は様々ですが、最近の医師の価値観の多様化があげられるかと思います。

例えば、昔は花形と言われていた外科ですが、患者への個別の悩みに向き合う機会が減り、効率化を重視して事務的に処方を行う事に不満を抱える方が増えていると言います。

より患者と向き合い、対話・臨床を通して、彼ら彼女らの治療に永続的に関与していきたい、特に女性医師が増えている事もあり、そういった医師の志向性の多様化が起きているのです。

また、単純に医師としての明確な専門性というよりも、幅広い診療経験が求められるため、様々なバックボーンの医師にとっても、転科しやすい点もあるかと思います。

 

精神科に転科する際の注意点

高い将来性と、幅広い科目出身者でも転科がしやすいために人気の精神科への転科ですが、一方で注意点もあります。

精神科は楽というイメージを持って転科を希望される方は多いように思いますが、想像されている以上にハードな職場環境です。

日本の人口の高齢化により、認知症患者が増えていますが、こうした患者は、転倒・骨折のリスクがあったり、過剰な拘束が必要になるケースも多いのです。

やりがい軸、キャリア・プランを意識した転科であればオススメできますが、単純な給与や労働環境を求めての転科の場合は、本当に現状の不満・課題を解決できるのか否かを精査して検討する必要があるでしょう。

 

精神科からの転科は?

一方で、精神科から他の科目に転科する事例は多いのでしょうか?

精神科医・心療内科医・ホスピスなど、人の内面と向き合う必要のある科の医師で、感情移入が強い医師は医師自身が精神的にまいってしまうケースもあり、転科を考える医師も一定います。

20代、30代であれば、他の科目へ転科する事は可能でしょう。

主には、精神科へ入る前の科目に戻ったり、それ以外では内科や小児科などへの転科が多い印象です。

 

医師の精神科への転科についてのまとめ

いかがでしょうか?医師にとっても転科は大きな決断です。

成長性や仕事が楽そう、といった安易なイメージに流されず、精神科への転科を考える際にまず考えるべき事をしっかり押さえておきましょう。

こちらのサイトだけではお伝えできない精神科への転科の注意点やコツ・ポイントなどもアドバイス・相談が可能となっていますので、お気軽に弊社へご相談ください。

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