どんな医師がメディカルドクターになれるの?何が必要?

最終更新日:2017.09.05
どんな医師がメディカルドクターになれるの?何が必要?

メディカルドクターとは、製薬会社に勤務する医師のことですが、実際はどのような勤務内容なのでしょうか。また転職動向や年収なども調べてみました。 

メディカルドクター=製薬会社で勤務する医師

メディカルドクターとは、製薬会社で働く医師のことです。

新薬は、治験の実施やデータ収集、解析データをまとめて、各々の国の規制当局の認可を得なければ販売できません。

そのため薬剤や臨床の専門家である医師の専門知識が必要とされます。

製薬会社での医師の雇用は、外資系企業から始まって、最近になって日本の製薬会社でも医師を雇用する動きが見られるようになってきました。

新薬の開発とM&Aが同時進行するという製薬会社の新しい局面の中で、医薬品の開発、実験や治験の手順まとめ、裏付け作業、統計データ、プロジェクトをまとめる役割にはメディカルドクターが抜粋され、製薬会社での立場は強くなっているようです。

具体的には、臨床開発の試験計画の立案、実施、評価、データ検証、認可のために必要な書類の作成など臨床開発部門での仕事を行うことが多いようです。

また、新薬投入後の副作用・有害事象等のデータ分析により新薬を改善する安全性評価部門の仕事もあります。

新薬の学術論文やパンフレットの整合性の確認や、医師同士の情報交換、学会などでトレンドをキャッチ、新薬の利用を促したり、有効活用されているかについての調査をするメディカルマーケティング部門の仕事も中にはあるようです。

このようにメディカルドクターは臨床経験の活用と学術部門の成果を上げる事ができることがメリットとしてあげられます。

 

どんな医師がメディカルドクターに向いているの?資格は?

メディカルドクターとして求められる人材は、もともと研究機関に勤務していた医師や、治験や医学関係の統計学に精通している医師、臨床経験が豊富な医師などです。

若い医師の採用は少なく、既に臨床・研究機関で一定の成果をあげている医師が多く、大学教授などを招くこともあるようです。臨床経験は少なくとも5年間は必要となります。

メディカルドクターは、資格よりも、臨床経験や専門的スキルを評価されて転職というケースが最も多く、実務経験が何よりも重視されます。

また、ビジネスセンスやグループをまとめるリーダーシップを求められるなど、臨床医の仕事とは違ったスキルを求められると考えた方が良いでしょう。

海外医療機関に研修、就業経験があり、グローバルな視野を持っているとより適正があると言えるでしょう。

 

メディカルドクターへの転職動向

メディカルドクターの雇用は、日本製薬医学会の正会員では、20年前に80人でしたが、現在は300人に増えています。

その6~7割のメディカルドクターが外資製薬企業に勤務しています。

昔はアドバイザーとして、会社に一人のメディカルドクターが在籍していましたが、現在では、外資製薬企業を中心に、チームの一員として、複数のメディカルドクターを雇用しているというのが現在の状況です。

 

メディカルドクターの気になる年収は?

臨床経験や専門的スキルを見込んだ上で、外資系製薬会社が採用するという点を考えると、年収1,500万円~2,000万円になる事が多いようです。

欧米など海外では、プロジェクトマネージャーになると倍の年収3,000万円~4,000万円になる場合もあるようです。

メディカルドクターとして製薬企業に勤務することで、業務管理や組織のマネジメントなど臨床では学べない事を学ぶことができるという事に魅力を感じる医師は多いのではないでしょうか。
しかし、臨床現場から離れることにより、臨床スキルが落ちてしまうのは避けられません。

製薬企業によっては、常に現場と接している事で、製薬企業での業務に活かせると考えており、医療機関に非常勤で勤務できる体制を作っている企業もあります。

メディカルドクターと臨床医では、業務内容に大きな違いはありますが、患者さんや医学の未来のために貢献するという意味で根本は同じです。以上の点を踏まえてもし興味があれば、メディカルドクターへの転職を検討してみてはいかがでしょうか。

また、実際に製薬会社に勤務するメディカルドクターへの取材記事もございますので、ご興味がある方はぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

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