医師が仕事と家庭の両立に悩む背景とは

最終更新日:2018.06.27
医師が仕事と家庭の両立に悩む背景とは

医師として多忙な毎日を送る中、「家族とのふれあいが満足にできない」「子育てに全く関わっていない」など悩むことはありませんか。

仕事と家庭の両立、できてる?

診療科や勤務先によって医師の忙しさは異なります。

激務でプライベートの時間が取れなくても、仕事にやりがいを感じて働いている医師は多いでしょう。

若い時や独身時代など自分の時間を自分だけに閊える時期は確かにあります。とはいえ、家庭を持ったらそうは言っていられません。

家族との時間をしっかり取る事が出来ず、家庭内でトラブルになってしまうことも起こり得ます。

また夫婦共働きでも、育児や学校行事、家事などのほとんどを母親が担うケースはいまも多いです。

夫婦の片方だけに負担がかかると、より不満はたまります。

医師が仕事と家庭を両立するにはどうすればいいのでしょうか。 

医師が忙しい背景は?

一般的に医師が忙しい理由としては、長時間残業や医師偏在などが挙げられます。

残業

医師の残業の多さは、他の職種と比べても顕著です。

201712月の厚生労働省の第5回医師の働き方改革に関する検討会資料(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000189113.pdf)によると、常勤医師の40.6%が、週当たり60時間以上勤務しています。診療科別では、産婦人科が53%、臨床研修医48%、救急科48%、外科系47%と半数程度を占めていました。

当直勤務

全国医師ユニオンや医労連、保険医協会などでつくる実行委員会が2017年、各学会などの医療団体に協力を要請し、勤務医1803人の有効回答を得た「勤務医労働実態調査2017」(http://union.or.jp/wordpress/wp/wp-content/uploads/2018/02/SPS2017report.pdf)を見てみましょう。

当直回数は月単純平均では 2.3回。診療科別で最も多いのは救急科の 5.2 回、次いで産婦人科の 3.5 回です。

日当直の内容は、「通常勤務と変わらない」と回答した人は34.5%、「通常勤務よりも労働量は少ない」が47.2%、「ほとんど通常業務は行わない」が 13.7%でした。主要な診療科別でみると、「通常勤務と変わらない」との回答は「救急科」で 87.5%と高く、次いで「小児科」が 51.4%、「外科」が36.4%、「一般内科」が27.6%、「産婦人科」が17.5%となっています。

また、当直明け後の勤務は「通常勤務」が 78.7%、「半日勤務」が 15.4%、「勤務なし」は3.9%という結果になりました。 

多くの医師が当直明け後も通常勤務を行っており、負担がかかっていることがわかります。

 

医師偏在

2008年度(平成20年度)以降、医学部定員は過去最大規模に増員しました。

医師数は年々増加しているものの、医師の地域偏在、診療科偏在は解消されていません。

まず、地域偏在があります。医師は都市部に集中しており、地方では不足しています。

厚生労働省の2016年(平成28年)「医師・歯科医師・薬剤師調査」によると、

医療施設に従事する人口10 万対医師数は、最も多い徳島県は315.9人、次ぐ京都府は314.9人ですが、

最も少ない埼玉県は160.1人で倍近くの差があります。

診療科による偏りもあります。

医療施設に従事する医師30万4759人のうち、最も多い内科は60855人と20.0%を占めていますが、産婦人科は10854人(3.6%)、産科は495人(0.2%)となっています。

医師の少ない地域や診療科では、医療機関が医師を確保できず、医師1人当たりの業務量が多くなる傾向にあります。

両立のカギは時間の使い方

仕事以外に使える時間が少なく、疲労が蓄積されていくと、家族のことを気に掛ける余裕がなくなります。

時間は1日24時間と限られています。

仕事と家庭の両立のためには、時間の使い方がポイントです。

家族との時間が取れないと感じている方は一度立ち止まり、「働き方」を見直してみてはいかがでしょうか。

まずは少しでも勤務時間を減らせるよう、時間外労働や休日の取り方を見直す必要があります。

効率化できる業務がないか、周囲に気を遣い付き合いで残業をしていないか、振り返ってみましょう。

現在の勤務先では改善が難しい場合は、転職も視野に入れてみてはどうでしょうか。

自分の求めるワークライフバランスが実現できる勤務先があるかもしれません。

お気軽に転職エージェントまでご相談ください。

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