医局人事がカギ!医師転職で得する医師と損する医師の違い

最終更新日:2018.02.14
医局人事がカギ!医師転職で得する医師と損する医師の違い

大学病院の診療科ごとの人事組織である医局。全国の大学病院の人事権を持っており、医局に所属する医師を各大学病院へ割り振ります。

医局は、症例の豊富さや医師の教育機能が優れている反面、人事や独特のカルチャーに不満を持つ医師も多くいるといいます。特に医師が強い不満を感じているのは、医局による人事異動です。

2年に1回や1年に1回など短期間での異動も多いうえ、医師の希望に沿わない遠方での勤務などでも医局員はなかなか従わないという選択はできません。

そのため、専門医を取得するまでは・・・と医局に所属しつつ、専門医取得後に転職を考える医師も多いようです。

そこで、転職で得する医師と損する医師を、医局人事を絡めて考えてみました。

断れない!医局の人事異動

医局に所属する医局員が常に悩んでいることの一つに、人事異動があります。
医局での人事異動は転勤と同じ意味なので、慣れた職場から遠い知らない職場へ異動しなければならない場合もあります。特に若手の医師では、医局による人事異動が多い傾向にあるようです。

最近の医局の現状として、深刻な人手不足があります。2004年から始まった新医師臨床研修医制度の導入による影響だと考えられていますが、それ以前から医局に対する医師の不満は強くありました。
1~2年といった短期間での異動、医師本人の希望とは違う異動、家族との生活に困難を感じるような異動など…。しかし、医局員はこういった理不尽な人事異動を断ることはできず、さらに不満が募るといった悪循環が起きるケースも少なくありません。

 

医局の人事異動でキャリアアップはできるのか?

医師の不満が多い医局の人事異動で、キャリアアップすることはできるでしょうか?これは異動先の医療機関によるでしょう。
医師がキャリアのために技術取得したいと考えていても、異動先が規模の小さい病院では症例を重ねることは難しく、技術を取得するのは難しいかもしれません。

また、人事異動の理由や背景は医師に伝えられることはありませんが、医師の欠員が出たというような人手不足が原因の場合、キャリアアップ以前に外来や病棟管理など患者への対応で精一杯、ということも考えられます。
もちろん、医局では医師の人事異動に関して、キャリアやプライベートがある程度考慮されるでしょう。
しかし、人手不足が叫ばれる昨今の医局で、医師がキャリアアップできるような人事を望むのは、相当な立ち回りスキルを持ってしないと難しいこともあるかもしれません。

 

医師にとって医局に所属するメリットとは

ここまで医局のデメリットを見てきました。
それでは、医局のメリットとはどのようなことでしょうか?

医局に所属するメリットの主なものとしては、後期研修医に教育の場をきちんと提供できるという点です。特に新専門医制度においては、医局に所属していないと専門医の受験資格を得ることも難しいことが多いです。

理不尽な人事異動があるとはいえ、多くの医療機関で臨床経験を積むことは、若い医師にとって力になることでしょう。
また、多くの病院で人脈を広げることができるのも大きなメリットといえそうです。

 

医局に入らない医師も

医局に所属する事にはメリットがあるというものの、2004年の新研修医制度が導入されてからは、初めから医局に入らず、大学病院ではなく市中病院で経験を積むことを選ぶ研修医が増加しています。

しかし、市中病院を選んだ後期研修医の中には、指導方針が合わないというような理由から違う医療機関へキャリアチェンジする医師も少なくないそうです。ただし、この場合には医局が人事異動で職場を用意してくれるのとは違い、転職先の病院を自身で探す必要があります。働きながらの求職となると、転職先を探すのは苦労しそうです。

そんな時、転職したい医師の力になってくれる存在として、転職エージェントがあります。転職に成功した医師の中でも、転職エージェント利用者は増えているそうです。
転職先を探すなら、転職エージェントはキャリアチェンジの強い味方になってくれるでしょう。

ただし、注意しなければならないのは「新専門医制度」の動向です。受験資格を得るのも、更新においても、かなり厳しい条件が課されています。そのため、専門医取得前の転職で、今後専門医取得を希望する場合、該当する病院もかなり絞られることとなります。

一方、専門医取得後であれば、今後も専門医の更新を希望する場合は、更新の要件を満たす医療機関を探す必要があります。そういった情報収集は個人で行うだけでは、非常に煩雑となってしまうでしょう。そのため、リサーチのためにもエージェントを利用することは有効です。
ぜひ活用してみてください。

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