医師が【辞めたい】と思う理由と正しい辞め方

最終更新日:2017.09.12
医師が【辞めたい】と思う理由と正しい辞め方

平成24年に日本医療労働連合組合が行った「勤務医実態調査2012」によると、7割を超える医師が「ストレスを感じている」と回答しており、中には精神疾患の治療を受けている医師もいます。また、全体の6割を超える医師が一度は「辞めたいと思ったことがある」と回答しています。

このような調査結果から、医師の方々は日々忙しく働いている中で何らかのストレスを感じている事が分かります。では、医師が「辞めたい」と思う原因は何なのでしょうか?

医師が辞めたいと思う理由

 

 理由1:人間関係

ストレスを感じる原因のほとんどが人間関係です。これは医療機関の風土や経営方針によって異なりますが、よくあるケースとしては医局内での上司との関係もしくは派閥での対立でしょう。

また、医師間の人間関係だけでなく、看護師や薬剤師、検査技師などの医療機関スタッフと良好な関係を築く事が出来ず、業務に支障が出てしまうといったケースもあります。このように人間関係が理由で自身の業務に支障が出てしまうのが【辞めたい】と思う原因でしょう。

理由2:長時間労働や業務量の多さ

業務量の多さからワークライフバランスを保つ事が出来ない医師も多いです。

多くの医師は仕事は【忙しい】と感じた事があるのではないでしょうか。

勤務医は通常の業務とは別に【当直】があります。また、【オンコール】体制を設けている医療機関もあり、場合によってはきちんとプライベートを確保する事が出来ない医師もいます。中には【まともに寝る時間もない】医師もいます。そのため、精神的・体力的に参ってしまい、【辞めたい】と思う医師がいます。

理由3:【医療ミス】というプレッシャー

臨床現場の最前線で働く医師について回るのが【医療ミス】に対する恐怖ではないでしょうか。

全国的な医師不足の状況と人口の高齢化の影響から、医師一人が抱える業務量は年々増加しています。

対して、近年では患者とその家族が医療行為の是非を問いやすくなったため、医師が行った医療行為に対して【本当にその行動は正しかったのか】と医師と患者の間でトラブルになる事例が増加しています。臨床現場の最前線で働く以上、最善を尽くしたが命を救う事が出来なかった、というケースは少なくないでしょう。

そして患者を亡くしてしまったやり場のない悲しみを遺族にぶつけられ、精神的に参ってしまう、といった事例も近年ではよくあります。

もちろん、遺族側からすれば、家族を亡くした悲しみは耐え難いものです。その悲しみと怒りを誰にもぶつけずに心に秘める、という事こそ最も難しい事かもしれません。

しかし、医師は【神様】ではないわけで、全員の命を救う事が出来るわけではありません。

「患者の命を救わなければならない」というプレッシャーを抱えながら日々医療に携わっており、このプレッシャーに耐え切れず、中にはうつ病などの精神疾患を患ってしまう医師も少なくありません。

このような事から辞めようと考える医師は少なくありません。

 

まだまだ大きい存在【大学医局】

医師が辞めたいと感じるもう一つの理由として、【医局】の存在は切っても切れないでしょう。

医局内の派閥内争いなどの人間関係、地方への転勤、民間病院と比較して収入が低いなど様々な理由が考えられます。

新臨床研修制度がスタートした事では、大学医局の力はを弱まったと言われています。

とはいえ、現在も大学医局に所属することは、スキルを身につけたい医師にとって有力なキャリアプランのため、多くの医師が大学医局に所属しています。

仕事を【辞める】という事は誰にとってもハードルが高い事ではありますが、医師にとって医局を【辞める】という事は、とてつもなくハードルが高い事のようで、ほとんどの医師が退局に踏み切る事が出来ない状況があります。

実際に退局しようとした医師が、教授や医局長とトラブルになったという話もいくつかあるため、退局に踏み切れない医師がよくいらっしゃいます。

もちろん、この話が全ての医局に共通するわけではなく、円満に医局を退局し、民間病院で新たなキャリアを描いている医師もいらっしゃいます。しかしながら、実際にトラブルにまで発展し、転職どころではなくなったケースもございます。

医局を辞める時、どうしても一抹の不安は残りますが、まずはきちんと教授に退局の意思とその理由を話す事が円満に医局に辞める事が大切でしょう。

以下に弊社エージェントが実際に担当した医師の退局事例や医局員が抱える悩みをご紹介していますので、よろしければご覧下さい。

辞める時に気を付けるべき事

では、医師が勤務先の医療機関を退職する際に気を付けるべき事は何なのでしょうか。

それは、【適切な状況・タイミングで退職する事】でしょう。

どこの医療機関でも医師の不足は深刻な問題となっているため、急に退職の意思を示されても困る、と突き放されてしまうのが大半でしょう。

以下に弊社エージェントが考える【医師が気を付けるべき退職時のポイント】の一部をご紹介致します。

・退職するタイミングは勤務先の医療機関の状況に合わせる

まず、退職の意思を示した上で、直近での退職の希望をせずに、半年後・一年後など長い期間を置くなどするのが良いでしょう。

医療機関側もゆっくりと対応する事が出来るので、円満に退職出来る可能性が高いでしょう。

また、「代わりの医師が採用されるまで勤務する」といった提案をする事も良いかもしれません。

 

このように退職の旨を事前に伝えた上で、退職までの期間をある程度設ける事が大切かもしれません。

 

上でご紹介したさまざまな理由から医師を【辞めたい】と考える時はもちろんあると思います。しかし、臨床研修制度によって医師の紹介会社が多数現れた今、その悩みは【転職】によって解決出来るかもしれません。

 

退職した医師の今後は?

これまで、医師が【辞めたい】と思う理由や辞め方について触れてまいりました。では、勤務医を辞めた後の医師の活躍の場はどこにあるのでしょうか。

新臨床研修制度によって医師の紹介会社が多数現れた今、その悩みは【転職】によって解決出来るかもしれません。

まずは、弊社エージェントにお問合せ下さい。

医師免許を活用した働き方は医師以外にも複数ございます。以下に代表的なものをご紹介致します。

産業医

産業医は勤務医と違って病院ではなく、企業に勤める医師の事を指します。

従業員の健康管理が主な業務内容で、診察はしないが、実際の治療は行わないというのが特徴です。

ストレスチェック制度導入の背景から最近ではじわじわと産業医の認知度は高まっており、企業で産業医を雇用する流れは着々と高まっています。

メディカルドクター【MD】

メディカルドクターは製薬会社に勤務する医師の事を指します。具体的には新医薬品の開発に医療のプロである医師の立場から携わります。

製薬会社にとって臨床経験豊富かつ、最先端の医療技術を持つ医師は非常に重宝する存在であるため、好待遇で迎えられる事もあるようです。

しかし、メディカルドクターは企業の規模によって採用していない場合もあるので、まだまだ希少な職業です。

以上が【医師免許を活かした臨床医以外の働き方】の一部です。

これらの仕事をしつつ、外来や当直などの非常勤の医師アルバイトを両立し、生計を立てている医師も多いです。臨床医としてのノウハウを忘れないために、非常勤の医師アルバイトを継続的に行う医師も非常に多くいます。

アルバイトに興味のある方は下記の記事ををご覧になってみてはいかがでしょうか。

きちんとワークライフバランスを重視出来ていますか?

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