当直が多すぎる…医師の当直事情について調べてみました

最終更新日:2017.09.12
当直が多すぎる…医師の当直事情について調べてみました

 

夜勤と当直の違い

そもそも、「夜勤」と「当直」はどのような違いがあるのでしょうか。どちらも夜間に働くという意味では同じですが、労働基準法では業務の内容などの規定が異なります。

労働基準法 第37条第4項では以下のように表記されています。

使用者が、午後10時から午前5時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後11時から午前6時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

引用:労働基準法 第37条第4項

夜勤とは

通常の勤務を夜間に行うことを指し、「深夜勤務」「深夜労働」とも呼ばれます。法定の労働時間内で働くため、原則として下記の範囲で勤務します。

  • 1日8時間以内
  • 1週間では40時間以内

また、夜勤を行った時の賃金には「夜勤手当」がプラスされ、午後10時~午前5時の間の勤務に対しては2割5分以上の「深夜割増」分の支払いが義務付けられています。

医療機関によっては、医師が夜間に働く場合を「夜勤」として扱うケースもあります。

 

当直とは

通常の日勤と別扱いとなる勤務のことを指します。当直勤務は通常勤務の週40時間にカウントされません。そのため、通常勤務後そのまま当直に入り、当直明けに日勤に戻るといった過酷な勤務をする事がすくなくありません。

労働時間外の勤務のため、医療機関側が地域の「労働基準監督署」に届け出て許可を得ることが必要です。当直は、「宿直」「宿日直」と呼ばれる時もあります。

このように週40時間に含める事が出来ないため、勤務医にとって当直は少なからず負担になります。さらに、労働基準法では当直に関する業務の詳細が定められています。

「医師の宿日直勤務と労働基準法 」一般的許可基準

(1)勤務の態様
・常態としてほとんど労働する必要のない勤務
・原則として、通常の労働の継続は許可しない

(2)宿日直手当
・1日または1回につき、宿日直勤務を行う者に支払われる賃金の1日平均額の1/3以上

(3)宿日直の回数
・宿直については週1回、日直については月1回を限度とする

(4)その他
・宿直については、相当の睡眠設備の設置

引用:労働基準法第41条

このように当直に関する規定が定められていますが、実際は医療機関によって異なります。

法律上、当直は「ほとんど労働する必要のない勤務」と定義されていますが、医療機関の状況によって規定が守られていない状況もあります。そのため、当直が負担となってしまう医師も中にはいるようです。

 

医師が思う、当直に対する“不満”と“要望”

厚生労働省が平成28年(2016年)に行った医療機関へのアンケート調査では、医師から以下の声が挙がっている事が分かりました。

  • 夜勤回数が多い
  • 年齢的に夜勤が辛い
  • 夜勤明けの日勤が辛い、夜勤明けの休みが少ない
  • 夜勤時の業務が多い、夜勤時のスタッフが足りない
  • 夜勤体制に不満、夜勤の拘束時間が長い

対して、医師の当直に対する希望は下記の通り、挙がっています。

  • 当直回数を減らして家族と過ごしたい
  • 当直明けの通常勤務を免除して欲しい
  • 夜間は非常勤の当直医に任せたい
  • 月1~2回の当直であれば可能
  • 救急での当直は避けたい

以上から、やはり当直勤務は負担が大きい事が分かります。

当直に懸念がない方もいれば、プライベートや家族との時間を大切にするために当直回数をなるべく減らしたい方もいます。

医療機関の医師体制によって、当直回数・業務内容は異なるため、現在の当直回数を減らしたいのであれば、転職による解決が有効でしょう。

 

原因は“主治医制”

これだけ医師の負担が浮き彫りになっているにも関わらず、一向に当直が減らない理由は何なのでしょうか。

それは昔から日本の医療に根付いている“主治医制”ではないでしょうか。

「患者の急変対応は主治医が対応すべき」という名残が、当直が減らない理由と考えられます。しかし、近年では緩やかではございますが、当直アルバイト制を採用する医療機関が増えつつあり、当直による常勤医師の負担を少しでも減らそうという動きがございます。

当直のアルバイトについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧下さい。

他にも、常勤医師の負担を減らす対策として以下の施策を行っている医療機関もございます。

  • 当直を通常の勤務時間(週40時間にカウント)とし、過度な負担がかからないよう、シフト調整を行う
  • 当直明けに勤務をしないよう、シフト調整を行う
  • 当直医師を増員し、忙しい時間帯の医師の負担を減らすなど、当直体制を強化する
  • 救急対応のみに専念し、夜間外来や病棟管理は当直アルバイトに一任する

“当直なし勤務”でお悩み解決!

本記事では、当直に対する医師が持つ悩みについて説明してまいりました。

近年では、当直アルバイトの起用や当直医師の増員などで常勤医師の負担を減らしている医療機関もございますが、全ての医療機関で行われているわけではありません。

そんな時は【当直なし勤務】の医療機関へ転職を考えてみても良いかもしれません。

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