医師って何歳からお金持ち?勤務医の年収推移を調べてみました

最終更新日:2017.09.12
医師って何歳からお金持ち?勤務医の年収推移を調べてみました

​世間一般では、医師という職業は高収入というイメージが定着しています。

実際の年収はどのくらいなのか、誰もが気になるところです。

ここでは、多忙な勤務医の平均的な年収と、様々な資料に基づいた年齢別の年収や満足度、高収入の診療科をまとめています。

さらに、今の年収を大きくアップする方法もご紹介していますので参考になさってください。

以降紹介する数値は勤務先によって異なるため、あくまでも目安として参考にご覧ください。

勤務医の平均年収は1,000万円越え

平成27年(2015年)に厚生労働省が行った「賃金構造基本統計調査」に基づく計算によると、勤務医の平均年収はおよそ1,098万円とされています。
また、ある企業が行った平成25年(2013年)の調査では、勤務医840人を対象に年収に関するアンケートを行い、集計結果によると勤務医の平均年収が1,477万円であることが分かりました(アンケート回答者の平均年齢:45.6歳)。

多くの医師が常勤での勤務に加え、アルバイトも行っているため、上記にある平均年収の内、一割程度はアルバイトで得られる副収入と言われています。
特に年齢が若い勤務医はまだ高年収ではないため、常勤勤務にとは別にアルバイトで副収入を得ようとする傾向が強いようです。

一般的な社会人の平均年収は平成25年(2013年)の国税庁の調査によると、40代前半で約459万円、40代後半で約491万円とされています。
このことから、やはり医師の年収は高額だということがわかります。

しかし、実際の勤務医の年収は診療科や年齢(臨床経験数)、勤務先の医療機関によって大きく変動するため、必ず年収1,000万円以上得られるというわけでもありません。
それぞれの条件での年収相場についてまとめましたので、以下をご覧ください。

 

各年代ごとの勤務医の年収相場をお教えします。

20代 勤務医の年収相場

平成25年(2013年)の厚生労働省の調査では、20代前半で平均年収は約463万円、20代後半で約700万円とされています。
なお、20代では診療科別での年収の差はさほど見られません。

さらに現状の年収額に満足している医師が非常に多く、現状の年収額に高い満足感を得ていることが分かります。
そのため、念願の医師になれた喜びや期待にあふれており、勤務医として非常に充実した時期であると言えます。

 

30代 勤務医の年収相場

30代になると1人前の医師として活躍できるようになり、勤務内容の幅が広がります。
年収は1,000万円周辺になることが多いようです。

さらに細かく分類すると、

30代前半:800万円~900万円

30代後半:1,000万円

というように30代後半でようやく年収1,000万円に届くようです。

このように30代を機に大きく年収が変動する事が分かりましたが、それはなぜでしょうか。
それは30代になると、様々なキャリアアップのチャンスが転がっているからでしょう。

一言で言うと30代は医師にとって一つの区切りになっており、このタイミングできちんとキャリアを構築出来るかが高年収を得るための秘訣と言えるでしょう。

クリニック・医院の開業を将来の選択肢の一つに加えるのか、さらなる専門性を求めて現在より規模の大きい医療機関へ転職をするのか、家庭などの理由からQOLを重視した働き方に変えるのか。
このように勤務医の働き方はさまざまです。
また、一人前の医師として働き始めると、業務量の増加や上長、部下との人間関係などさまざまな悩み・トラブルを抱える事もあって年収に不満を感じる医師が少ないようです。
こういった現状を解決するために転職を考える医師が多いようです。

 

40代 勤務医の年収相場

それでは最後に40代の医師の年収について見てみましょう。
40代に入ると勤続年数が長くなり、通常の勤務とは別に役職に就き、後輩の指導や勤務方針について検討する立場になるため、必然的に年収も上がるでしょう。

気になる年収は1,200万円~1,500万円の間になる事がほとんどでしょう。

医療機関にもよりますが、診療部長:1,300万円~1,600万円、副院長:1,500万円~1,800万円のようです。
40代は役職に就くなどの理由から、30代の頃に比べて仕事量が落ち着き、仕事に対する満足度が再び上がる傾向があるようです。

また、多くの医師が40台で開業に踏み切るケースが多いようです。
開業当初は経営を安定させる事に苦戦し、しばらくの間は資金繰りに苦悩するかもしれませんが、軌道に乗せることが出来れば年収2,000万円以上稼ぐ事も夢ではありません。

開業して落ち着いた場合の年収は、

  • 眼科で約3,500万円
  • 小児科で約3,300万円
  • 耳鼻咽喉科で3,000万円

ほどと言われています。

30代でもキャリア構築の上で大きな分岐点がございますが、40代も一つの節目として考えられており、さらに生活水準を上げたい、キャリアアップを図りたいと考え、院長候補のクリニック求人など、役職としての転職を視野に入れるケースが増加します。

過疎地や離島など医師不足が浮き彫りになっている地域では、医師獲得のために「年収2,000万円以上を提示している高額求人」もあります。
勤務医としてお金持ちになるには、医師偏在を逆手に取った転職が有効かもしれません。

 

以上、勤務医の年収について年代ごとに簡単に説明してまいりました。

端的にまとめると、医師は研修が終わり、一人前の医師となって働き始める30代から大幅に年収がUPし、40代を境に開業するかどうか、勤務医として役職に就くかといった大きな決断をする傾向があるようです。
そのため、40代になるまでに医師としてどれだけスキルを高められるか、開業の知識を身に着けられるかが「お金持ちになる」ための秘訣かもしれません。

 

医療機関によって勤務医の年収は異なる

各年代ごとに勤務医の年収について説明して参りましたが、実際の年収は勤務先の医療機関によって大きく変動します。
しかし、医療機関の種類は国立病院・大学病院・民間病院・…と様々あります。

ここでは大学病院の勤務医の年収に着目してみます。

大学病院の勤務医の平均年収は800~1,000万円と言われています。国立の場合、さらに下回り、600万円程度のケースもあります。

平均年収で見ると、民間病院の方が圧倒的に年収が高い事が分かります。それでも大学病院で勤務する理由はいったい何なのでしょうか?

それはやはり、幅広い症例を経験出来るなど医師としてのスキルを高めることが出来る事が一番の理由でしょう。

民間病院では経験する事の出来ない症例を経験する事ができ、最終的にその経験が医師としてのキャリアアップにつながる可能性も考えられるため、大学病院での勤務が一概に悪いわけではありません。

また、勤務医の年収の差は地域によっても変動します。どの程度差があるのかを実際の求人を見て比較してみましょう。

  • <勤務地:東京都>
  • 勤務日:週5~6日(当直・月0~4回)
  • 勤務先:病院(100~200床規模)
  • 内容:日勤・外来診療、病棟管理、在宅診療(個人宅)
  • 給与:700~1500万円、当直:30,000/回
  • <勤務地:埼玉県>
  • 勤務日:週4~5日(当直・月2~4回)
  • 勤務先:病院(178床規模)
  • 内容:日勤・外来診療、病棟管理、その他
  • 給与:1600~2000万円、当直:45,000円/回(当直料35,000円+夜間診療料10,000円)
  • <勤務地:新潟県>
  • 勤務日:週5日(当直・月3~4回)
  • 勤務先:病院(100~200床規模)
  • 内容:日勤・外来診療、病棟管理、在宅診療(個人宅)
  • 給与:1600万円、当直:50,000円/回

厚生労働省が発表している「人口10万対医師数」で医師不足地域の求人を見てみると、医師が集中している東京に比べ、埼玉・新潟の求人では給与が高く設定にされていることが分かります。

医師不足地域の医療機関であるため、もちろん1人の医師がこなす業務は増えることが考えられますが、年収をアップさせたいという点では希望が叶いやすいかもしれません。

 

医師の副収入はいくらぐらいなの?

ご存じかとは思いますが、常勤勤務とは別にアルバイトで収入を得ている医師の方は非常に多くいます。
では、医師のアルバイトは年間でどれだけ収入を得ることが出来るのでしょうか?
まずは、医師のアルバイトの内容を簡単に振り返ってみましょう。

では、アルバイトの収入を時給換算してみます。
当直アルバイトの場合、日給\30,000~\100,000が相場と言われており、時給換算すると\3,000~\4,000近辺であることが分かります。

健康診断では日給\30,000~\70,000が相場のようです。勤務時間は4時間~6時間ほどが多く、時給換算すると¥10,000/時間のようです。

¥70,000/日の健診アルバイトを月に3回行っていると仮定すると、

¥70,000 × 36(回勤務) = ¥2,520,000

年間で\2,520,000の副収入を得ていることが分かります。このように、勤務医の多くはアルバイト収入によって、年収を200万円以上補っているのですね。

 

勤務医が年収2,000万円以上稼ぐ方法はあるの?

一般と比較して高年収と言われる医師という職業。
その中でも高年収と言われる年収1,800万円以上を稼ぐには、どのようなキャリアを構築するべきなのでしょうか。

さまざまなキャリアプランが考えられますが、代表的なキャリアプランを以下に示します。

  • 在宅医療や産婦人科など、高額年収を提示する専門医として勤務する
  • 医師偏在地域の医療機関へ転職する
  • 常勤勤務とは別にアルバイト収入で副収入を得る
  • 培ったスキルを活かして、医院を開業する(診療科による)

在宅医療の需要は多くなっており、高額求人も増えているようです。また産婦人科も医師不足が深刻なため、求人も多く、掲示年収も高額となっています。

地域の医療機関へ転職するのも厭わないというのであれば、医師不足により業務が増えることは考えられますが、高額給与の案件に応募するのも一つの方法です。

いまのところ転職など考えていないというなら、アルバイト収入を増やすのが一番早いかもしれません。

1回あたりの給与が高額の、健康診断バイトや訪問診療などを選んで行っていくと2000万円以上の年収にすることも可能でしょう。

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