心臓血管外科医の平均年収っていくら?心臓血管外科医の年収の推移と仕事内容

最終更新日:2017.09.12
心臓血管外科医の平均年収っていくら?心臓血管外科医の年収の推移と仕事内容

心臓血管外科の対象疾患は、狭心症や心筋梗塞といった冠動脈疾患や弁膜症に加えて、大動脈瘤や大動脈解離などの大血管疾患、さらには閉塞性動脈硬化症や下肢静脈瘤までと、幅広くあります。

外科の中でも多岐にわたる分野への知識と特に高いスキルを求められため、やりがいはあるものの、一方で訴訟リスクもあり、若い医師に敬遠されがちな診療科目かもしれません。

では実際に、心臓血管外科医の仕事はどのようなものなのでしょうか。また、平均年収はどれ位なのでしょうか。

転職を考えている医師や心臓血管外科医としての進路を考えている医学生の方は、是非参考にしてみてください。 

心臓血管外科医の年収の推移

ひとくちに心臓血管外科医といっても、そのスキルには大きな開きがあり、一人前の心臓血管外科医になるまでには多くの時間と経験が必要となります。

その経験差が年収に強く影響するのが特徴でしょう。

気になる心臓血管外科医の平均年収は弊社サービス「Dr.転職なび」の求人情報等から約1,500万円であることが分かりました。

こちらのグラフをご覧ください。弊社サイト「Dr.転職なび」の掲載求人の心臓血管外科医の年収上限の分布図になります。

心臓血管外科 年収上限

こちらから、年収2,000万円以上を上限とする求人が半数以上となっており、心臓血管外科医として年収2,000万円以上を目指すことは不可能ではないことが分かります。

上限年収が高いことからも、心臓血管外科医は臨床経験数などによって大きく年収に差が生まれることが推測できます。

 

次に心臓血管外科医の年収上限の分布図を以下に示します。

心臓血管外科 年収下限

年収1,000万円以下を下限とする求人が56%と非常に多く、こちらのデータからも心臓血管外科の求人の幅は非常に広いことが言えます。

外科の中でも特別高いオペスキルを求められる心臓血管外科医。診療科ならではの特徴から年齢など以外にも実践スキルを非常に重要視しており、そのスキルの熟練度によって大きく年収が変動するようです。

 

次に地域別で見た心臓血管外科医の平均年収を見ていきましょう。

心臓血管外科 地域別平均年収

こちらのグラフから、地域によってバラつきがあることが分かります。東北地域の平均年収が2,000万円を超えており、高年収を希望する場合は東北地域での転職が年収Upの近道かもしれません。

また、関東と九州地域は心臓血管外科医の平均年収である1,500万円を下回っているため、これらの地域での転職の際は大幅な年収UPは見込めないかもしれません。

しかし、前で申し上げた通り、心臓血管外科医はスキルの熟練度によって大きく年収が変動するため、平均年収が低い地域においても高年収を得られる可能性は十分にあります。

 

最後に地域別で見た心臓血管外科医の求人数割合を見ていきます。

心臓血管外科医 地域別求人数

関東・関西地域それぞれが全体の20%を占めており、中部が全体の17%と都市圏を中心に求人が集中していることが分かります。

人口に対して心臓血管外科医が不足していること推測できます。

平均年収が高い東北地域は全体の6%と少ないため、年収以外の条件まで合致する求人を見つけるのは難しいかもしれません。

関東地域は平均年収が1,500万円を下回っていますが、求人数は非常に多いため、QOLなどの年収以外の条件を重要視する医師の方は都市圏を中心に求人をお探しになると良いかもしれません。

 

心臓血管外科医の年収は他科と比べてどうなの?

心臓血管外科医の平均年収は、他科と比較してやや低めの年収に見えます。

これは、前述のように心臓血管外科において高年収を実現するためには経験と実績が必要であり、また、若手医師の給与水準が高い診療科目ではないために、医師1人あたりの平均年収で見た場合低くなるためと考えられます。

 

心臓血管外科医のQOLは?働き方は?

心臓血管外科は、外科の中でも高いスキルを求められ、手術には高額な医療機器と経験豊富なスタッフが必要になります。

そのため、心臓血管外科はほぼ大学病院や総合病院にしかない診療科となり、そうした総合病院の求人が公開されることはあまり多くありません。

心臓血管外科に限らず外科の場合、手先が器用な人が向いていますが、心臓血管外科の手術は何時間にも及ぶため、手先の器用さに加えて心身共にタフさが求められます。

心臓血管外科医の仕事は、よく「激務」と言い表されます。経験と実績がものをいう世界であるだけに、若手のうちは、プライベートな時間はほぼ取れないと考えても良いかもしれません。

趣味の時間をしっかり取りたい、子どもの成長を見逃さないように家族との時間を大切にしたい、と考える場合は、他の診療科目の方が向いているといえます。

実際に、医師自身のQOLを確保するために、心臓血管外科から転科する医師もいます。

 

心臓血管外科医が年収2,000万円を目指すには

心臓血管外科医は、経験と実績、そしてスキルが伴えば、年収は自ずとついてくる診療科目だといえるでしょう。

実績を残すためには、多くの症例に関わることが必要ですが、ここで注意しておきたいことがあります。

「若手医師の育成を積極的に行いたい」というのは、心臓血管外科全体の願いであると思いますが、実際の現場では経験と実績のあるベテラン医師を重んじる傾向があり、ベテラン医師が執刀医となる場合がほとんどで、若手医師は手術助手としてサポートに回ることが多く、実際に執刀する機会を得るまでに非常に時間がかかることがあります。

特に、大学病院の場合、研修医は雑務をこなす必要があるため、手術のサポート以外で時間を取られる傾向があります。

また、医師ひとりあたりの手術件数は、コメディカルの充実している民間病院に比べて少なくなることを覚悟しておいた方が良いでしょう。民間病院で経験を積むために、医局を出る若手医師もいます。

スキルアップを第一に考える場合は、指導医や執刀医、そして研修医の数、コメディカルのサポートがあるかどうかなど、病院の内部事情もしっかりと調べる必要があるでしょう。

また、最近では、一定の経験を積んだ心臓血管外科医が、下肢静脈瘤レーザー治療を専門とする診療所など、クリニックを開業するケースも増えてきました。

開業医の場合、リスクもあるものの、一般的に勤務医の1.5倍程度の年収になると見込まれます。

また、そうしたクリニックの求人を見た場合、勤務医であっても年収2,000万円以上での募集が見つかることもありますので、ある程度の経験を積んだ後の転職先として考えるには良いかもしれません。

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