心臓血管外科医の平均年収は?

心臓血管外科は、外科の中でも多岐にわたる分野への知識と高いスキルを求められます。
やりがいはあるものの、激務で、ほかの診療科と比べて訴訟リスクが高いことなどから、若い医師に敬遠されがちな診療科かもしれません。
心臓血管外科医の平均年収はいくらでしょうか。
心臓血管外科医の年収
心臓血管外科医が一人前になるには、多くの時間と経験が必要となります。
年収には、その経験差が大きく影響します。
平均年収は弊社サービス「Dr.転職なび」の求人情報などから約1,500万円であることが推察されます。
こちらのグラフは、「Dr.転職なび」の掲載求人の心臓血管外科医の年収上限の分布図です。
年収2,000万円以上を上限とする求人が半数以上です。
心臓血管外科医の年収下限の分布図です。
年収1,000万円以下を下限とする求人が56%と非常に多く、心臓血管外科の求人の提示額の幅は非常に広いことが言えます。
次に地域別の平均年収を見ていきましょう。
地域によってばらつきがあることが分かります。
東北地域の平均年収は2,000万円を超えていますので、高年収を希望する場合は東北地域での転職が一つの選択肢になるかもしれません。
関東と九州地域は心臓血管外科医の平均年収である1,500万円を下回っていますが、スキルによって年収は大きく変動するため、平均年収が低い地域でも高年収を得られる可能性は十分あります。
最後に地域別の求人数割合です。
関東・関西地域がそれぞれ全体の20%を占めており、中部が全体の17%です。都市圏を中心に求人が集中していることが分かります。
平均年収が高い東北地域の求人数は全体の6%と少ないです。
心臓血管外科医の働き方は?
心臓血管外科は、外科の中でも高いスキルを求められます。手術には高額な医療機器と経験豊富なスタッフが必要になります。
そのため、心臓血管外科医の勤務先の多くは、大学病院や総合病院になります。
心臓血管外科医の仕事は、一般的に激務と言われています。
QOLを確保するために、心臓血管外科から転科する医師もいます。
心臓血管外科医が転職する際のポイント
心臓血管外科医は、経験と実績、そしてスキルが伴えば、年収は上がります。
実績を残すためには、多くの症例に関わることが必要です。
ただ、現場ではベテラン医師が執刀医となる場合がほとんどで、若手医師は手術助手としてサポートに回ることが多く、実際に執刀する機会を得るまでに非常に時間がかかることがあります。
特に、大学病院の場合、医師ひとりあたりの手術件数は、民間病院に比べて少なくなることを覚悟しておいた方がいいでしょう。民間病院で経験を積むために、医局を出る若手医師もいます。
スキルアップを第一に考える転職の場合、指導医や執刀医、研修医の人数、コメディカルのサポートなど、病院の内部事情をしっかりと調べる必要があるでしょう。
また、最近では、一定の経験を積んだ心臓血管外科医が、下肢静脈瘤レーザー治療を専門とするクリニックを開業するケースも増えてきました。
そうしたクリニックでは、勤務医であっても年収2,000万円以上での募集が見つかることもありますので、ある程度の経験を積んだ後の転職先としては候補になるかもしれません。
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