病理医の平均年収は?

病理医の年収の推移
「フラジャイル」という漫画やドラマにより「病理医」の知名度は高くなりました。
弊社サイト「Dr.転職なび」の求人情報などから、病理医の平均年収は約1,300万円と推計されます。
こちらは「Dr.転職なび」に掲載されている病理医の求人の年収上限の分布図です。
年収1,200万円~1,800万円を上限とする求人が多いです。
年収2,000万円以上を上限とする求人が全体の33%ありますが、年収1,801万円から年収2,000万円を助言とする求人が0%であるので、33%の年収2,001万円以上の求人は特殊なケースと考えた方が良いでしょう。
次は、年収額の下限の分布図です。
こちらのグラフからは初めから年収1,000万円以上を掲示している求人は少ないことがわかります。転職をしてすぐ高年収を得ることは難しいのかもしれません。
病理医は残業や当直、手術がなく、基本給に上乗せされる手当が少ないため、仕事の重要さの割に年収が平均的、もしくは若干低い傾向にあります。
地域別の平均年収を見てみましょう。
北海道・東北の求人の年収が高いことが分かります。
転職によって高年収を狙いたいのであれば、地方での転職を考えるのが最も近道かもしれません。
ただし、地域の医療機関が高い年収を示す背景には医師不足問題があるため、一人当たりの業務量は多い可能性が考えられます。年収だけで判断せず、業務内容や勤務環境を詳しく確認することをおすすめします。
最後に地域別の病理医の求人数割合を見てみましょう。
最も求人数が多いのは関東で21%ですが、北海道と東北を合わせると関東と並ぶ求人数であることがわかります。地方でも、高年収でかつ条件に合う求人を探すのはそれほど難しくはなさそうです。
病理医の働き方は?
病理は「Doctor of Doctors」と呼ばれるほど重要な分野でありながら、病理医は不足しているといわれています。
2018年5月25日現在で、病理医の専門医は2383人です。
病理は女性医師が多い診療科です。時間の拘束が少なく、結婚や出産を経て復帰する医師にも働きやすい職場と言えます。
インターネット上で話題の「病理医ヤンデル」さんも、QOLの充実を図っている医師の1人です。
病理医の仕事は、組織や細胞診の病変診断だけでなく、手術中の迅速病理診断や、治療方針の決定にも関わるなど幅が広がっています。
病理医の転職のコツ
病理医が不足する中、多くの病理医は仕事の重要性に見合った年収を希望しています。
医療機関側は待遇面の改善に取り組み、医師不足を解消していく必要があります。
最近は給与が高めに設定されている求人も増えてきているため、年収アップを望む病理医にとっては転職を視野に入れる良い機会かもしれません。
病理医が働く場としては
- 大学の病理学研究室
- 大学病院や一般病院の病理科
- がんなどの検査センター
- 病理診断のクリニックを開業
- 海外で病理医として活躍
などの選択があります。
より高度な診断や研究を行いたい医師は、専門性の高い医療機関を探す必要があります。
実際に転職する際にチェックしておきたいポイントは、
- 年間の病理解剖数
- 病理組織診断数や細胞診数
- 術中迅速診断数
- 染色体検査数
- HER2の検査方法
- 臨床医との連携
- 在籍の医師の情報
- 病理学会認定施設かどうか
- 検査室や機器の状況
など多項目があり、これらの情報を1人で調べるのは大変な労力を必要とします。
情報を効率的に集めるには、転職サイトや転職エージェントの利用をおすすめします。
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