病理医の平均年収っていくら?病理医の年収の推移と仕事内容

最終更新日:2017.10.27
病理医の平均年収っていくら?病理医の年収の推移と仕事内容

「フラジャイル」という漫画や実写ドラマにより「病理医」の知名度は高くなったものの、難病やガンをはじめ、インフルエンザに有効な治療法に貢献している病理医の役割は、一般の人にはあまり知られていません。

ここでは病理医の年収を実際の数値で示し、病理医が増えない理由と共に、自分に合った働き方、年収をアップする方法などを考えていきます。

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病理医の年収の推移

初めに、病理医の年収はどのくらいなのか見てみましょう。地域や医療機関によってばらつきがありますが、病理医の平均年収は約1,300万円となっています(弊社調べによる)。

以下のグラフを見てみましょう。こちらのグラフは弊社サイト「Dr.転職なび」の求人一覧から病理科医の各求人の年収上限の分布図になります。

病理科 年収 上限

こちらのグラフから差が大きく開いていますが、大体年収1,200万円から年収1,800万円を上限とする求人が多いようです。

年収2,000万円以上を上限とする求人が全体の求人の33%ありますが、年収1,801万円から年収2,000万円を助言とする求人が0%であるので、33%の年収2,001万円以上の求人は特殊なケースであると考えた方が良いでしょう。

しかし、実際に求人として掲載されているので、病理科で高年収を目指すことは不可能ではないと言えます。実際に病理科で高年収を目指している医師の方は一度求人を確認してみてはいかがでしょうか。

 

次に以下のグラフをご覧ください。

病理科 下限

こちらのグラフからは初めから年収1,000万円以上を掲示している求人はほぼないことがわかります。このことから転職をしてすぐ高年収を得ることは比較的難しいのかもしれません。

しかし、上にある掲示年収上限のグラフを見ると上限が年収1,000万円以上の求人が多く、病理科の平均年収も1,000万円以上であるため、年収が低いとは一概には言えないと考えられます。

 

病理科の求人について地域別で着目してみましょう。

病理科 地域別 年収

地域別で見ると、北海道・東北の求人の年収が高いことが分かります。関東は他の地域と比べると低く、転職によって高年収を狙いたいのであれば、地方への転職を考えるのが最も近道かもしれません。

ただし、地域の医療機関は医師不足問題が深刻なため、高年収な分、一人当たりの業務量は多い可能性が考えられるため、もし関心がある場合は一度詳しい業務内容を確認することをおすすめします。

 

最後に病理科の求人数の割合を見てみましょう。

北海道・東北を合わせると関東と同じ21%であることがわかります。地方の高年収の求人を探すのはそこまで難しくはないようです。

関東・中部エリアの求人数の割合が多いことがわかり、自身にぴったりな求人を探したいという医師の方はこちらのエリアで求人を探すのが良いかもしれません。

 

以上のグラフから病理科の求人について説明をしてきましたが、こちらに該当しない特別な求人が非公開求人としてあることもあります。

例えば病理医が少ない地域や欠員などで緊急を要する場合は高額を提示しているケースもあります。高額の場合は年収だけで判断せず、病理科の業務内容や勤務形態を確認してから応募することをおすすめします。

日本の医学の進歩は、病理医無しでは見込めないと言われるほど重要な役割を担っているにもかかわらず、今も病理科を選択する学生は多くありません。

全国のがん診療施設のおよそ13%は、常勤の病理医がいないという心配なデータもあります。

一部の県では病理医の数が1桁という所もあり、病理医学会では学生向けの各種セミナーを開催して熱心に病理科を勧める活動をしています。

病理医は残業や当直、手術がなく、基本給に手当てとして上乗せされる額が少ないため、仕事の重要さの割に年収が平均的、もしくは若干低い傾向にあります。

病理医が増えない理由の1つには、表立った活躍がなく患者さんに感謝される機会がない上に、このような年収の実態がプラスされているため、とも考えられます。

 

病理医の年収は他科と比べてどうなの?

次に医師全体および他科の平均年収を見てみましょう。厚生労働省の調査によると、平成27年(2015年)の勤務医の平均年収は1,098万円と発表されています。

一般内科では約1,200万~1,500万円、一般外科では約1,200万円、近年人気の高いリハビリテーション科は1,200万円~1,400万円、比較的高額な麻酔科では1,400万~2,000万円ほどという数値が出ています。

全診療科の平均では1,300万~1,500万円ほどというデータもあります。病理科の平均年収約1,200万円と比べていかがでしょうか。

病理科の仕事内容によっては予算が高くつくため、常勤医にせず非常勤やアルバイト、外注にしている医療機関もあります。

病理医の業務の大切さと実際の現場の対応が見合っていないのは見逃せない事実であり、早急な改善が期待されます。

病理科を目指す若い医師が少ない2つ目の理由には、病理医になるまでの下積みが長いことが挙げられます。

日本病理学会では、専門医の取得が病理医の前提と定めており、その基準に従うためには数々の厳しい研修や臨床をこなして受験する必要があります。

しかし、晴れて専門医になれば経験と実力が認められ、精査なく全国の医療機関で働けるという利点があります。

病理医は医療を通じて社会に貢献できる仕事だということを、どんどんアピールしなければなりません。

 

病理医のQOLはどうなの?働き方は?    

病理医は、「Doctor of Doctors」と呼ばれるほど欠かせない分野でありながら、実際には医師の総数の1%にも足りていません。

2016年8月の時点で、日本病理学会専門医は2,362名登録されています。

病理科は女性医師が多い特徴があり、20~30代の病理医では半数が女性というデータもあります。

病理医は時間の拘束が少ないためにQOLは高く、結婚や出産を経て復帰したいという女性医師にも働きやすい職場と言えます。

具体的には、「週30~36時間の時短勤務で楽になった」「送迎のため朝30分通勤時間を遅らせてもらう」などと調節している医師や、非常勤やアルバイトといった形で働いている医師もいます。

また、夜の空いた時間は研究会にも参加できるという利点があります。インターネット上で話題の「病理医ヤンデル」さんも、QOLの充実を図っている医師の1人です。

病理科は、生活の質を保ったまま働ける科として最適と言えるでしょう。今後はIT技術の発展により、遠隔での病理診断が可能になるかもしれません。

現代の病理医の仕事は、組織や細胞診の病変診断だけでなく、手術中の迅速病理診断や、治療方針の決定にも関わるなど、やりがいのある内容が増えてきています。

今後の高齢化社会に対応するためにも、病理科の医師の増加が望まれます。

 

病理医が年収2000万円を目指すには  

多くの病理医は仕事に見合った年収を希望していることから、医療機関側が待遇面の改善に取り組み医師不足を解消していく必要があります。

最近では少しずつ変化が見られ、給与が高めに設定されている求人も増えてきているため、年収アップを望む病理医にとっては転職を視野に入れる良い機会かもしれません。

病理医が働く場としては

  • 大学の病理学研究室
  • 大学病院や一般病院の病理科
  • がんなどの検査センター
  • 病理診断のクリニックを開業
  • 海外で病理医として活躍

などの選択があります。

特に、HER2の免疫染色などのより高度な診断や研究を行いたい医師は、専門性の高い医療機関を探す必要があります。実際に転職する際にチェックしておきたいポイントは、

  • 年間の病理解剖数
  • 病理組織診断数や細胞診数
  • 術中迅速診断数
  • 染色体検査数
  • HER2の検査方法
  • 臨床医との連携
  • 在籍の医師の情報
  • 病理学会認定施設かどうか
  • 検査室や機器の状況

など多項目があり、これらの情報を1人で調べるのは大変な労力を必要とします。

情報を効率的に集めるには、転職サイトや転職エージェントに登録することをおすすめします。

経験豊かなスタッフが希望に沿った案件を紹介するだけでなく、不安や心配事の相談にも親身にサポートします。

積極的に情報収集を行って有利な求人に巡り合えれば、病理医の年収2000万円も夢ではないかもしれません。

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