整形外科医の平均年収っていくら?年収の推移と仕事内容

最終更新日:2017.09.04
整形外科医の平均年収っていくら?年収の推移と仕事内容

整形外科は腰痛や骨折、交通事故に遭った際の治療など、運動に関わる体の機能障害を治療する診療科です。リハビリテーションを取り入れ、日常生活に復帰するための治療も行われています。

日本では急速に高齢化社会が進むなか、加齢による骨折等が増えており、整形外科の需要は年々高まっています。こうした今、整形外科医を志す方もいることでしょう。

この記事では、整形外科医の平均年収についてご紹介していきます。整形外科医の平均年収はどれくらいなのか、仕事内容はどんなものか、仕事とプライベートのバランスは取りやすいのか…等についても解説していきます。

さらに、勤務医と開業医の割合と年収比較も併せてご紹介いたします。

整形外科医の平均年収は?

弊社サイト「Dr.転職なび」の求人情報から算出ししたデータによると、整形外科医の平均年収は約1,550万円であることが分かりました。

厚生労働省実施の「医療経済実態調査」によると、一般診療所における整形外科医の損益差額は平成26年で2,942万円、平成25年では2,814万円となっていました。

ただしこの金額には医師の年収に加えて診療所の維持費や借入金返済の費用も含まれることから、実際の収入はもう少し減ると考えられます。

また日本外科学会のアンケート調査を見ると、30代までは年収1,000万円未満が多く、最も金額の高い60代で2,000万円~3,000万円と、年齢によって年収の開きがあることが分かりました。

年収が高いイメージの強い整形外科ですが、若手の医師の年収は他の診療科とそこまで差がないようです。

 

以下のグラフを見てみましょう。こちらのグラフは弊社サイト「Dr.転職なび」の求人一覧から麻酔科の各求人の年収上限の分布図になります。

整形外科 年収 上限

こちらのグラフから、年収2,000万円以上を上限としている求人が47%と約半数あることが分かりました。眼科医として年収2,000万円以上を得ることは不可能ではないと言えます。

整形外科医の平均年収は年代で差はありますが、比較的高いため、年収2,000万円を得るのは他診療科と比較すると難易度は低いのかもしれません。

しかし、年収2,000万円以上を稼ぐ医師というのは、勤続年数が非常に長い50代以降の医師や大病院で豊富な症例数を経験している医師、最先端の医療・オペスキルを習得している医師など通常とは違う特別なステータスを持つ医師であることがほとんどでしょう。

年収2,000万円を目指すためには以上のような特別なスキルを以て転職をすることが必要でしょう。

 

次に整形外科の各求人の年収下限の分布図を見ていきましょう。

整形外科 年収下限

年収1.000万円以下を下限とする求人と年収1,401万円~1,600万円を下限とする求人が37%となっています。

年収1,000万円以下の求人が多く、転職時に年収UPは期待できないとこちらのグラフから連想してしまいがちですが、こちらのデータはあくまで求人の年収下限であるため、実際は転職時に年収1,000万円を下回ることはなかなかないでしょう(※専門医資格等、最低限診療科医として必要なスキルや資格、臨床経験がない場合を除く)。

年収1,401万円~1,600万円を下限とする求人が多いことと、整形外科医の平均年収が1,550万円程度であることから、入職時には大体平均年収に近い1,400万円~1,600万円の年収になることが多いと言えるかもしれません。

年収の上限と下限のデータから整形外科医の年収データについて紐解いてきましたが、実際は転職時の医師の経歴やスキルの有無、勤務条件等で入職時の年収は大きく変わります。

実際に自身が転職した際にどれだけ年収UP出来るのか?といったことを知りたい医師の方は、医師転職サイトに登録し、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

本格的に転職を考えておらず、転職について簡単にアドバイスが欲しいといった場合でも転職エージェントに無料で相談する事が可能です。

 

次に地域別で見た整形外科医の平均年収を見ていきましょう。

整形外科 地域別 平均年収

地域全体で見ると、整形外科の平均年収である1,500万円を下回る地域はなく、バラつきもないため、年収UPの転職を考える際に避けた方が良いという地域はないと言えるでしょう。

平均年収が高い地域で見ると、北海道の地域平均年収が1,800万円と最も高いことが分かります。次いで関東地域の平均年収が高いことから年収Upを主目的とした転職であればこれらの地域を重点的に求人を探すと高年収の求人に巡り合えるかもしれません。

 

最後に地域別で見た整形外科の求人数割合を見てみましょう。

整形外科 地域別 求人数

こちらのグラフから、関東が22%、関西が20%と都市圏に求人が集中していることが分かります。

中部も全体の19%あり、年収以外のQOLや週4日勤務、当直の有無等の他条件で転職したいのであればこれらの地域で求人を探すのが良い転職に繋がるかもしれません。

北海道の求人数は全体の6%程度しかないため、高年収ではあるが、その他の勤務条件まで自身の希望に合った求人を見つけ出すのは非常に難しいと言えるでしょう。

 

整形外科医の仕事内容は?ワークライフバランスはとりやすい診療科?

整形外科は、骨や筋肉など運動器官の損傷を治すのが主な治療です。腰痛や骨折、リウマチ、交通事故に遭った際の治療なども行っています。

症状に合わせて、薬による治療や理学療法、運動療法、場合によっては手術なども行われます。

特徴的なのは、運動機能を回復するためにリハビリテーションが行われるところでしょう。

リハビリテーションでは理学療法士による継続的な治療が行われるので、予約診療が多くなります。

そういう意味では、他の診療科に比べて長期的な見通しをたてやすい科といえるかもしれません。

それではワークライフバランスはどうでしょうか?

開業医の場合、診療時間終了後に診療所の経営にまつわる業務が待っているため、診療外の負担は増え、場合によっては勤務医よりもプライベートの時間が削られるかもしれません。

その一方で、定期的な休日や年末年始のようなまとまった休日をとることは、ある程度可能でしょう。

しかし勤務医では当直や夜勤といったケースもあるため、仕事とプライベートを上手く両立させるのは難しいかもしれません。

ワークライフバランスを考えるなら、まずは何を優先させるのか決めることが重要になりそうです。

 

整形外科の勤務医と開業医の割合および年収の比較

次に整形外科の勤務医と開業医の割合について見てみましょう。

平成18年の厚生労働省の調査では、全国の一般病院総数のうち整形外科を標榜する割合は65.7%でした。では、勤務医と開業医の割合はどうなっているのでしょう。

平成26年度に行われた厚生労働省実施の整形外科医師数に関する調査では、整形外科の勤務医は全体の6.8%、整形外科の開業医は全体の7.7%となっており、どちらかが極端に多いという結果にはなりませんでした。

年収の比較はどうでしょうか?

「勤務医の給与と開業医の収支差額」について、厚生労働省の報告があります。

整形外科に絞ったものではありませんが、これによると勤務医に比べ開業医は1.7倍の金額になっているとあります。しかし、開業医の収支差額には借入返済費用や施設維持費用も含まれているため、勤務医より実際の年収が少ない場合もあるかもしれません。

こういった結果の背景には、開業医ならではの診療所経営の負担があるようです。

整形外科ではリハビリテーションによる治療が行われますが、これを行うためには設備投資が必要で、スタッフの人員確保のための人件費の負担も大きいようです。

さらに患者一人あたりの再診率が高いために初診料が少ない、検査や手術といった点数の高い診療は大きい病院で行われることが多いため、なかなか収入に結び付きにくいという事情があります。

 

整形外科医の平均年収についてのまとめ

整形外科は需要が多いことから年収が多いと思われがちです。

しかし、需要が多くても診療所の数も多いため、1医療機関あたりの患者数は少なくなっているようです。

継続的な治療が多いため予約診療が増える一方、コストに見合った収入が得にくいため診療所では経営状態が厳しくなることもあるようです。

これから整形外科医として開業を目指すのであれば、整形外科の少ない地域を選ぶか、特色のある専門分野で他と差別化するのがよいかもしれません。

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