医院を開業する適齢期、開業医の平均年齢ってどれくらいなの?

最終更新日:2017.09.12
医院を開業する適齢期、開業医の平均年齢ってどれくらいなの?

勤務医の中には将来、医院開業したいと考えている方が少なからずいるでしょう。

医院を開業するには適齢期があるのでしょうか?その答えは、開業されている医師の開業動機に隠されていました。この記事では、開業医の平均年齢について考えていきます。

また開業医の引退・退職といった疑問や、開業医を引き継ぐ年齢なども併せて検証していきます。 

開業医になる適齢期は何歳ぐらいが相場なのでしょうか?

勤務医が開業を意識し始める年齢は何歳ぐらいでしょうか?この疑問を考える時、実際に開業された医師の開業動機をみるとヒントが隠されているかもしれません。

日本医師会が2009年に発表している「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」から開業医の開業動機をご紹介します。

理想の医療の追求…42.4%、将来に限界を感じた…35.1%、経営も含めたやり甲斐…26.3%

(引用:日本医師会「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」より

勤務医では得られない仕事へのやり甲斐を、開業医に求める意見が大部分を占めています。

アンケート結果からは、キャリアのステップアップを開業動機としていることが見受けられますね。

そのため開業医になる適齢期はある程度キャリアを積んだ年齢、といえそうです。

次に、実際の開業医の平均年齢を見てみましょう。

 

現在の開業医の平均年齢は何歳くらいなのでしょうか?

日本医師会が行った「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」の中で、新規開業した医師の平均年齢が紹介されていました。

これによると、平均年齢はアンケートの回答者全体で41.3歳となっていました。

開設後経過年数ごとでは、開設後5年の医師では平均44.9歳。10~20年では平均41.7歳。30年を超える医師になると、開業時の年齢の平均は37.5歳という結果でした。

開業を選択する医師の平均年齢は、アンケートから年々高齢になっている傾向がみられました。

(参考:日本医師会「開業動機と開業医(開設者)の実情に関するアンケート調査」3ページ目より

 

開業医に定年ってあるの?何歳ぐらいで引退・退職するものなの?

開業年齢の平均が分かったところで、次に開業医の定年について考えてみましょう。

勤務医であれば必ず定年の問題がありますよね。その点、開業医は定年の心配はあまりないように思います。実際のところはどうなのでしょう?

先程のアンケートで、開業動機の中に「将来が不安」といった回答がありました。勤務医と違い、開業医は自分で定年を決められるメリットがあります。

そのため、生涯現役の医師として働くことも不可能ではありません。そのため、絶対に引退・退職しなければいけないということもありません。しかし別の視点からみると、開業医は定年が無い代わりに退職金や年金が少ないというデメリットもあります。

開業医は引退・退職すると、国民年金と小規模企業共済での貯蓄が老後の頼りとなります。

引退・退職する年齢を決めるなら、ご自分の引退後の生活に必要な資金と照らし合わせて考える必要がありそうです。

 

開業医を引き継ぐ年齢ってどれくらい?

親が医院を開業しており、定年や引退を考え始める時に子に引き継ぐケースもあります。一昔前であればこういった親子間の継承は多くあったでしょう。

しかし昨今では、様々な理由から後を引き継ぐという考えが少なくなっているといいます。その原因の1つに「親と子で専門の診療科が違う」といったことがあるそうです。

ゆえに高齢で倒れてから突然引き継いでも、患者から信頼を得るのは難しい可能性もあるでしょう。

そのため、完全に医院を引き継ぐ前にアルバイトなどの形で患者への認知度を高めていき、信頼を得る必要があると言えます。また他にも第三者が開業医を引き継ぐケースもあります。

ある調査では、70代80代といった高齢になってから医院の継承問題に悩んで閉院する医師もいるそうです。そう考えると「引き継ぐ年齢=開業医が高齢になったタイミング」となりそうです。

 

開業医の平均年収ってどれくらい?実際稼げるの?

 開業医は勤務医よりも平均年収が高い、一般的にはこのようなイメージが強くあるようですが、それは本当なのでしょうか?実際の開業医の平均年収を見てみましょう。

厚生労働省の行った第20回医療経済実態調査によると、平成26年度の開業医の平均年収は2,675万円でした。同じ調査で勤務医の平均年収は1,456万円となっているので、比較するとやはり開業医の方が稼げるように思えます。

しかし注意が必要なのは、開業医の平均年収とされる上の金額には医師の収入以外に、医院の修繕などにかかる費用や開業資金の返済額も含まれていることが多いという点です。

また、開業医には賞与もなければ退職金もほとんどないといった条件も加えなくてはいけません。そうなると、上の平均年収より実際には少ない金額になるのではないでしょうか?

 

医院開業の適齢期と開業医の平均年齢についてのまとめ

医院開業を考える医師の開業動機には、自分の理想とする医療を追求したいという前向きな意見が多くありました。

この動機からは比較的若い医師がイメージされますが、実際には平均年齢41歳ほどのある程度キャリアを積んだ医師が多いようです。

開業の適齢期はどれぐらいだろう?と悩んだ時は、適齢期よりも定年後のセカンドライフをイメージして、開業後に収益を上げられる医院経営ができるかを考えてみてはいかがでしょうか?

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