【医師の転職のリアル】女性医師の転職

11月17日の厚生労働省の発表によれば、2016年春入社の大卒男性の初任給が平均20万5900円であるのに対して、大卒女性の初任給は平均20万円でした。しかしそれでも、調査開始以来、初めて20万円代になったのだといいます。
大手化粧品会社のCMが「セクハラ」「女性のしんどい生き方を助長する」と言われて炎上したのも記憶に新しいところ。こうしたニュースを見る限り、男女平等とはいえ働く環境や求められるものには、差がありそうな気配。それは、医師も同じなのでしょうか?
今回は、気になる女医の転職事情について、実例をまじえてご紹介します。
女医の転職あるある「夫の転勤」
女性特有の退職理由のひとつが、夫の転職や転勤にともなう引越です。
医師の世界も例外ではありません。紹介会社であるエムステージには、引越後に新天地で勤め先を探す女性医師から相談が寄せられることが多くあります。
夫婦ともに医師という例も珍しくないため、夫である男性医師の転職が落ち着いた頃に、妻である女性医師の転職をお手伝いするケースも。
こうした転居後の転職の場合、焦って動かないことがポイントです。土地勘があった方が、通勤手段や時間、メリットやデメリットを判断しやすいので、落ち着いてから動き始めることをおすすめします。
先手必勝!結婚をふまえた将来設計
20代~30代前半の女性医師の中には、具体的な結婚の話が出る前から準備を始めておくライフプランニングの達人もいます。
結婚・出産・夫の転勤など、自身の都合だけではコントロールできないライフイベントを見据えて、キャリア形成しやすい科に転科しておく、急性期病院から健診クリニックに移っておくなど、選択はさまざま。
また、出産後に、医局を出るために病理から臨床へ方向転換した先生もいます。
介護を終えて…定期非常勤でバリバリ働く!
子育てや介護など、家庭の事情で時間の融通がきく定期非常勤で働いていた女性医師の場合、介護を終えた後に勤務日数を2倍~3倍に増やした方も。
定期非常勤のアルバイトは、勤め先の増減で勤務日数を調整できるので、自身のライフステージに合わせた働き方を選べるというメリットがあります。
「好き」を仕事にした女性医師
男性に比べて女性は、プライベートとキャリアがリンクすることが多いもの。
例えば、自分自身の結婚・出産・育児経験を存分に活かすために小児科を選んだ先生や趣味で始めたアーユルヴェーダと医師の仕事を両立させるために転職を決意した先生など、多面的な魅力を持つ医師が大勢います。
「ダンサー外来」を立ち上げた足立先生もそのひとり。ケガによってプロダンサーになる夢が断たれたにも拘わらず、そのケガをきっかけに医師の道へ。そして、ダンサーのケガを未然に防ぎたいという一心でダンサー外来を立ち上げました。
医師の世界でも、女性にはさまざまなライフイベントが待ち受けています。しかし、それを味方につけられるかどうかは、自分次第。
もし、キャリアプランに迷いがあるときは、気軽にエムステージのエージェントにご相談ください。