【医師の転職のリアル】激戦区を勝ち抜くコツとは?

予想もしなかったイギリスのEU離脱のニュースを受けて、為替や株価も乱調気味です。このように、人生には思いがけないことが起こるもの。だからこそ、動向を見極めて次の一手を考えることが大切だといえます。それは、転職も同じこと。そこで今回は、意外と知られていない医師の転職を取り巻く状況をお伝えしたいと思います。
全国どこでも引く手あまたの時代は終わった…?
ここ数年で医師の転職状況は変わってきています。医師といえばどこに行っても引く手あまただった時代は終わり、特に東京をはじめとする都市部での転職は年々厳しくなってきているといって良いでしょう。具体的には、面談まで進んだ場合でも、給与や勤務条件の交渉が入ると、医療機関側から断られるケースも増えてきています。
特に東京都は、激戦区中の激戦区となっています。常に求人がありますが、転職を希望する医師の数がそれを上回るため、転職を成功させるにはそれなりの覚悟と工夫が必要かもしれません。
激戦区を勝ち抜くコツとは?
東京で転職を考える際に心にとめておきたいのは、医局の影響が比較的少ないということです。また、いわゆる非公開の求人が多いエリアでもあります。私ども紹介会社のエージェントの実績を振り返ってみても、先生の特徴的なスキルを医療機関に売り込む形でマッチングした例が多く、医療機関の潜在的なニーズに応えていけるかどうかが転職を成功させる鍵といえるでしょう。
こうした潜在的なニーズに気づくには、日ごろからそれぞれの医療機関の状況を理解しておかなくてはなりません。そこで、激戦区を勝ち抜くには、医療機関との関係をしっかり築くことができている紹介会社や、先生のスキルを的確に把握し未来像を描けるエージェントに出会うことが、大切です。
東京都の隣に注目!埼玉県は転職しやすい?
全国的に見て一番転職しやすい都道府県は、埼玉県ではないでしょうか。2014年の厚生労働省の調査「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」を見ても、人口に対する医師数が全国で一番少ないことがわかります。病院数は多いので、常に求人のニーズがあると考えられるでしょう。
都内からの通勤もおすすめです。通勤ラッシュの時間帯であっても反対方向なので道路や電車は空いていますし、お住まいの地域によっては都内の病院に行くより早い場合があります。埼京線に乗れば、新宿―大宮間は40分ほど。都心での熾烈な転職活動は避けたい…とお考えの先生は、ぜひ近郊も視野に入れてみてください。